社会そのほか速
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全サービスが施設内で提供される「介護付き」と異なり、自宅にいるのと同様、介護は外部のサービスを自分で選んで利用する。系列の事業所を使うことが多いが、地域のデイサービスや、訪問リハビリなどを使えることもある。介護サービスを利用した分だけ料金を払うため、介護の必要性が高くなると、費用は高額になりがちだ。
もともと「宅老所」だったところが「住宅型」として届け出たケースも多く、居室数が9戸未満など、小規模な施設が多い。食事はほとんどの施設で提供され、掃除やゴミ出し、健康管理、通院付き添いなどの生活支援サービスも7~8割のところで提供されている。
費用は、介護付きよりも安め。一時金ではなく、毎月支払う形式が多い。
介護付きの場合は、入居者数に対する介護・看護職の配置基準があるが、住宅型にはないため、サービスの内容や質はまちまちだ。注意して選びたい。
住宅ローン金利が史上最低の水準に下がっている。
変動金利型では年1%を切る商品もあり、住宅購入や借り換えを考える人には朗報だ。「借りすぎ」や借り換えの諸費用などに注意し、無理のない返済計画を立てるようにしたい。
住宅ローン金利は、メガバンクで主力の10年固定型が年1・20%(9月実行分の最優遇金利)、住宅金融支援機構の長期固定型「フラット35」(返済期間21~35年)が年1・69%(8月実行分の最低金利)と、これまでで最も低い水準だ<グラフ1>。
これは、日銀の金融緩和を背景に、指標となる長期金利が低下しているためだ。大手行の変動金利型では年0・775%(9月実行分)とさらに低く、ネット銀行では年0・5%台の商品も出ている。
ただ、ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんは「借りすぎて、身の丈以上のローンを抱えないように」と注意を促す。低金利は、月々の返済額が同じでも借入総額を増やせるからだ。固定型のフラット35を毎月返済額10万円、35年返済で借りる場合、借り入れ可能額は金利年2・5%だと2797万円だが、現在の年1・69%なら3168万円に増える<グラフ2>。
例えば、Aさん(35)が頭金ゼロ、35年返済で4000万円の新築マンションを買う場合、変動金利(当初10年は年0・775%、11年目以降は年2・5%と仮定)なら当初10年間の返済月額は約10万8700円。固定型のフラット35(頭金ゼロで全額借り入れる場合、金利は年2・13%)では約13万5000円だ。「無理なく返せる範囲」と思っても、60歳時点で変動では約1400万円、フラットでは約1500万円のローンが残る。
深田さんは「老後の生活資金などを考えると、やや過剰な借り入れ」と指摘する。物件価格の1~2割の頭金を用意し、繰り上げ返済も活用しながら、60歳でのローン残額をできるだけ少なくするのが理想という。
住宅ローン金利が低い今は、利率の高い時期に借りた人にとって借り換えのチャンスでもある。
深田さんは、返済中のローンが金利2%以上、残高1000万円以上などの場合、借り換えを検討する余地があるとし、「毎月の返済額は減らさず、期間を短縮して返済総額を抑えるといい」と助言する。
ただ、別の金融機関への借り換えには通常、保証料などの諸費用がかかる。ソニー銀行など保証料が無料のところもあるので、金融機関のサイトの借り換えシミュレーションを活用し、比較検討するのもいい。
住宅ローンは、変動金利型と固定金利型があり、それぞれメリット、デメリットがある(表)。特性を把握し、慎重に選びたい。
変動型は、より低めの利率で借りられる反面、将来の金利上昇で返済額がふくらむリスクがある。一方、借り入れ当初から一定の利率を据え置く固定型は、変動型より利率が高めだ。
住宅金融支援機構の調査によると、2012年末頃までは変動型を選ぶ人が5割以上を占めていたが、最近は固定型を選ぶ人の割合が増え、14年5~6月は固定型(一部期間固定型を含む)が62%を占めた。同機構では「金利は長期的にみると底値に近く、将来上昇することを見込んで固定を選ぶ人が多いためではないか」とみている。(武田泰介)
東日本大震災以降、地震保険への関心は高いままだ。
地震や津波による家屋や家財への被害を補償するのは、地震保険だけだからだ。こうした自然災害への不安を感じているならば、特徴を理解したうえで加入を検討してみてはどうか。
仙台市の男性会社員(42)は2月、自宅の新築と同時に地震保険に加入した。「自宅は耐震性の高いものにしたが、万一の備えも必要と感じた」と話す。
この男性の保険加入を担当したのは、日本興亜損害保険などの保険代理店「エフ・ウェイブ」(宮城県名取市)。社長の庄司幸男さんは、「震災前は、地震保険を勧めると7割強が加入していた。震災以降は前向きに検討する人がさらに増え、私のところでは、この1年はほぼ全員が加入しています」という。
地震保険の加入者は、全国的に増えている(グラフ)。自宅の災害に対応する保険には、損害保険会社が販売する火災保険があるが、地震・噴火による火災や津波による浸水などの被害は補償の対象外だ。このため、頼りになるのは、こうした被害を対象にしている地震保険という認識が浸透してきた。
ただ、加入に際しては注意すべき点も多い。
地震保険はどの損保で加入しても補償内容や保険料は同じだが、単独で加入することはできず、火災保険とセットで入る。
また、保険の対象は建物と家財に分かれ、それぞれに保険金額を設定する。ただし、その額は火災保険の30~50%の範囲で、しかも建物で5000万円、家財で1000万円という上限がある。
火災保険金は、損害を受けた自宅と同等のものを建て直せる額で設定するのが原則だ。だが、地震保険では最高でもその半額しか保険金を受け取れないため、保険金だけで建て直すことはできない。
それでも、ファイナンシャルプランナーの三輪鉄郎さんは「被災後の生活再建のために、できるだけ加入を検討してほしい。特に戸建てのマイホーム所有者は、建物部分だけでも加入を」と勧める。
もし、住宅ローンを組んで買った戸建て物件が地震などで住めなくなったら、新たな住まいにお金がかかるうえ、ローンの返済も続けなければならない。地震保険があれば、負担を軽減できる。
地震保険は7月に保険料が改定され、平均で15・5%高くなる(都道府県や建物の構造によって異なり、安くなる地域もある)。
7月以降に保険料が高くなる場合は、早めの加入を検討するといい。さらに保険料を抑えたい場合は、1年契約ではなく複数年契約を。最長で5年契約が可能で、一括払いにすれば11%引きとなる。
対象は、原則65歳以上で、要介護1~5の認定を受け、自宅での生活が困難になった人。食事や入浴、介護などのサービスが全て施設内で提供される。医療サービスは、外部の嘱託医が定期的に訪問して体調管理などを行い、専門的な治療が必要な場合は、外の医療機関に通院する。
部屋の面積は10・65平方メートル以上。2003年以降に建てられた施設は原則、個室になったが、3割前後は今も2人以上の相部屋だ。
入所者が負担するのは、要介護度別の費用の1割負担と、居住費、食費など。運営主体は、社会福祉法人や自治体がほとんど。公的な施設のため、低所得者への居住費などの補助があり、費用負担が比較的軽い。
全国に約8000か所あり、52万人が利用している。入所希望者が多く、3月に発表された入所待機者数は52万人に上るが、入所の対象は、来年度以降は原則「要介護3」以上になる。
入所の申し込みは、希望施設に直接行う。複数の施設に申し込むこともできる。
ヘッド(吸引)部分とパイプ、本体が一体化したスティック型掃除機の人気が高まっている。
片手で操作でき、収納しやすい点などが好評で、吸引力の強さや様々な場所に対応したアタッチメント(付属品)など特徴を出した製品も発売されている。
スティック型掃除機の特徴は、その細長い形状だ。本体に車輪が付き、長いパイプとホースでヘッド部分と接続されたキャニスター型に比べると軽量でコンパクトだ。片手で動かせ、立てたまま収納できる製品が多い。リビングなどに置いて、使いたいときにすぐに取り出せる手軽さがある。
最近の製品は、充電式のコードレスタイプが大半で、家の中を移動する際、コードを抜き差しする手間がかからない。また、車内の掃除など、コンセントがない場所でも使える。運転時間は最長約20~30分程度のものが多いが、各メーカーとも「一般的な広さの家であれば、問題がない時間」と話している。
「コジマ×ビックカメラ西東京店」(東京都西東京市)の大沢則子さんによると、スティック型掃除機は2~3年ほど前から種類が増えてきたそう。「一般にキャニスター型に比べると、モーターが小さいので吸引力は劣るが、以前の機種に比べればバッテリーやモーターが改良され、吸引力が強くなった」(大沢さん)という。2階専用などとして、2台目用に購入する人もいるという。
ダイソンの「ダイソン フラフィ DC74モーターヘッド」(2014年10月発売)は、先端のヘッド部分が柔らかいナイロンフェルトとカーボンファイバーブラシだ。そのため、大きいゴミでも前方に押し出さず、包み込んで吸い取れるという。また、同社独自のサイクロン方式は、強い吸引力が約20分間持続し、効率良くゴミを取り除くことができるという。
シャープの「フリード EC―SX200」(同5月発売)は、バッテリーを本体から取り外して充電できる。別売のバッテリーと併用すれば、長時間の掃除にも対応できる。またじゅうたんやフローリングなど、床面の種類を見分ける機能を搭載。吸引力とブラシの回転数を自動で調整し、適切な電力で掃除ができるという。
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ブラック・アンド・デッカー社(米国)は、2014年11月に「オーラ CS3250」を発売した。ヘッド部分は、フローリングが多い日本の住宅に合わせ、太さや硬さの異なる3種類のブラシとラバーを組み合わせた。5種類のアタッチメントが付属しており、本体に内蔵された伸縮ホースと組み合わせることで、棚の上や布団など、様々な場所の掃除が可能だという。
フーバー社(米国)の「フーバー エアーコードレス HASV―100J」(同12月発売)は、脱着できる大型バッテリーを搭載した製品で、最長約30分の連続運転が可能だ。高い場所を掃除する際は、本体からハンドルを外し、約2・5メートルまで伸長する吸引ホースを接続。本体は床に置いたまま天井などの掃除ができる。(宮田大輔)