社会そのほか速
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子どもが独立して空き部屋が増えたことなどをきっかけに、リフォームを考える人は多い。
せっかく手を入れるなら、介護が必要になった時など少し先のことまで考えたい。1級建築士で、高齢者住環境研究所(東京)代表取締役の溝口千恵子さんにポイントを聞いた。
高齢期に多いのは、浴室やトイレの改修、壁紙の張り替えなどを中心とした2~300万円のリフォーム。壁紙を替えるなら、将来手すりを付けそうな場所には、ねじが打てるよう木製の下地を入れておこう。また、扉を取り換えるなら、引き戸にできるか検討を。引き戸の方が高齢者には使いやすい。引き戸の方が間口を広く取れるので、家具や車いすの移動も楽にできる。
寝室を、日当たりや風通しがよい部屋に変えることも検討しよう。在宅介護などを利用する際に、簡単な工事で出入り口をつくれるかどうかも、大切な視点だ。
溝口さんは「リフォームはよい機会。専門家の意見を聞きながら、間取りや動線を見直し、将来の生活を具体的にイメージして備えてほしい」と話している。
プラチナ万年筆は、低価格の万年筆「プレピー」シリーズから、線の太さが0.2ミリの「極細02」=写真=を発売した。手帳などの小さなスペースにも鮮明に書き込めて便利。
滑らかな書き味を実現するため、最終工程に高級万年筆と同じ手作業を取り入れたという。インクの色は黒、青、赤の3色。300円(税抜き)。問い合わせは、同社(0120・875・760)へ。
「主婦が1日30分で月10万円をGetする方法」(山口朋子著、さくら舎、1400円税抜き)=写真=は、インターネットを活用した起業のコツを伝授する。ホームページの作り方や興味を持たれる記事の書き方、ビジネス上の注意点などをアドバイス。起業に成功した人の体験談も紹介している。
千葉県成田市の老舗和菓子店「米屋」の研究開発副統括、白鳥正俊さん(62)が、全国和菓子協会(事務局・東京都渋谷区)から「伝統和菓子職」として認定され、表彰された。
白鳥さんは「いろいろ(商品を)作ってきたが、まさか認定していただけるとは」と話している。
白鳥さんが認定された「伝統和菓子職」は、伝統的な和菓子の製法を守り、優れた技術を有する人を認める。同協会による「伝統和菓子職」部門の認定は3回目。今回を含め、全国でこれまでに25人が認定を受けている。
白鳥さんは、千葉特産のピーナツの甘煮とペーストを取り入れた「ぴーなっつ最中」(1998年発売)の開発・製造に中心的に携わったことが功績として認められた。同協会によると、油分の多い落花生を、もなかとうまく調和させて商品を開発し、長年にわたり支持を得ている点が高く評価できるという。米屋によると、商品の生産数は年間約800万個で、年々増加傾向にあるという。
白鳥さんは74年に米屋に入社。ぴーなっつ最中の開発当時は、本社の工場長を務めていた。開発には6か月以上費やした。
今後は、高齢社会を見据え、「お年寄りが和菓子にどんなものを求めているのかを探っている。大手も参入しているが、手つかずの部分を見いだしていきたい」と抱負を語っている。
肩こりや猫背など、日常生活で女性が抱えるちょっとした悩み。
ワコール(京都市)人間科学研究所の須藤舞さん(37)は、そんな悩みを軽くできないかと、機能性下着の研究開発に取り組んでいる。「人の何気ない姿勢や動作の中に、商品のニーズが隠されている」といい、日頃の「観察」を欠かさない。
2年前に発売したスパッツには、腹部に直径約5センチ、厚さ約2センチの円形の指圧パッドが二つ付いている。身に着けて就寝すると、寝返りを打った際などの足の動きに連動しておなかを押してくれる仕組みだ。
同社には、体形の計測に協力してくれたり、意見を寄せてくれたりする女性モニターが約1000人いる。彼女らを対象にした調査で、おなかの張りや不快感を持つ人が多かったことが開発のきっかけ。早速、該当者に不快感をどんな風に解消しているか聞き取りする一方、腸の専門医から、もんだりさすったりすると良いことなどを学んだ。
力を入れたのが、パッドの素材や形状。寝転んで脚を動かした際に程良くおなかに圧力がかかり、なおかつ眠りを妨げない硬さや大きさを追求した。
自宅では自ら「実験台」になった。「シリコン製のボールや小豆、ツボ押しグッズなど、色んなものをスパッツに入れては寝ていました」と振り返る。完成まで4年かかった。
医療系のセミナーや学術書に目を通すほか、モニターの体格や動きを計測するなどして人体への理解を深める日々。「電車に乗っていても人の脚の組み方や、頭の傾き具合などを見てしまう。一種の職業病です」
研究所は今年、設立50周年を迎える。これまでに体を計測した女性は延べ4万人。時代と共に変化していく女性の体の悩みや要望をすくい上げ、それに応えるための仮説を立てる。実際に商品化するのは容易ではないが、実現した時の喜びはひとしおだ。
「下着は、姿勢や筋肉の動きに影響を与える体の一部です。だからこそ本当に体によいものを届けたいのです」(野倉早奈恵)
【退社後】太極拳に夢中、奥深さを実感
2か月前から習い始めた太極拳に夢中だ。「ゆったりとダイナミックに体を動かすのが心地いい」と、仕事帰りや週末に週1回のペースで教室に通っている=写真=。約1時間、じっくり体を動かすとリフレッシュできるという。
これまでにも、バレエや体幹を鍛える運動「ピラティス」など、自分の体と向き合える習い事を選んできた。「趣味半分、仕事半分だと思っています」
太極拳は、指先まで神経を行き届かせて体を動かすので、日常生活では意識しない筋肉の動きに気付くことができる。
一つ一つの型に意味があるのも魅力という。相手の攻撃から身を守る、など指導者の解説がないと理解できない動きがあるのも面白い。「無理なく体を動かせるように考えられている。時代を超えて受け継がれてきた中国文化の奥深さを実感しています」
【道具】試作品の修正会議で活躍
テーピング用のテープとはさみ=写真=は、着心地の良い下着作りに欠かせない。開発途中に次々と出てくる修正案を商品に反映させるために使用する。
職場に大量常備してあり、会議の時は各担当者がおのおのテープを手にして集まる。「ここはもっと伸縮性があった方がいい」「生地のもたつきをなくしたい」。試作品を実際に着用し、その上からテープを貼り付けていく。圧迫感が強すぎる時は、はさみで生地に穴をあけてしまうこともある。
幅や伸び方がそれぞれ異なる多種多様なテープで微調整しながら議論を進めていく。「テーピングは、試作品の問題点を見えやすくする。気がついたら、お尻にテープをくっつけたまま、討論していたこともしょっちゅうです」
最新の下着作りは、研究員の感覚と手作業に支えられている。