社会そのほか速
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地下鉄サリン事件発生から20年がたった。東京都葛飾区・小菅にそびえる東京拘置所の巨大な建物の周囲には、コンクリートの高い壁が張り巡らされている。今年に入って、その付近で不審な動きをする若い男女の姿が、複数の公安関係者によって確認されている。彼らは、時折拘置所を見上げて手を合わせ、ブツブツと何かを唱えているという。
「これは教団で“聖地巡礼”といわれている。彼らは今も教祖・麻原彰晃(松本智津夫・死刑囚)を崇拝する信者たちだと我々はマークしている」(警視庁公安部関係者)
公安調査庁関係者によれば「拘置所周辺に住居を構える信者もいる」という。
オウム真理教は2000年に教団名をアレフと改称したが、麻原の絶対的崇拝は変わらず続いている。麻原の60歳の誕生日にあたる今年3月2日には、全国各地の教団施設で「生誕祭」が開催された。昨年の生誕祭では、幹部が「尊師の手となり足となり、尊師が抱く救済計画を進めなければならない」と説法したとも伝えられる。
公安調査庁発行「内外情勢の回顧と展望」によれば、東京都足立区にあるアレフ最大の施設には、麻原の肖像が掲げられているという。
※週刊ポスト2015年4月3日号
大阪大の永井健治教授の研究チームが、青緑や黄緑、オレンジに光る3種類のたんぱく質を開発した。特定の遺伝子や細胞の目印にでき、がんやiPS細胞研究などへの応用が期待される。
同様の研究には蛍光たんぱく質が広く使われるが、紫外線を当てる必要があり、細胞への影響が課題だった。チームは海中で自ら光るサンゴのたんぱく質を改良、肉眼でも分かる明るさを実現した。
この3種類で、さまざまな色に光る植物も実現可能という。永井教授は「街路樹の葉を光らせ、電力がいらない照明灯を作りたい」と夢を語る。【根本毅】
中米で栄えたマヤ文明は、文明の初期から、移動生活をする多様な集団が共同で広場などを建設し、徐々に定住していったとの研究結果を茨城大などの国際チームが23日付米科学アカデミー紀要電子版に発表した。
青山和夫・茨城大教授は「定住が確立する前から、公共の建築物を共同作業で造ることによって社会的結束が促され、都市化につながったようだ。マヤ文明初期の姿が見えてきた」と話している。
マヤ文明は紀元前1000年ごろから16世紀に栄えた都市文明。
複数の海外メディアが、日本の難民受け入れ数が“世界最低”だと報じている。法務省のデータによれば、昨年の難民申請認定数は5000人中たった11人。一方、トップのドイツは10万人以上受け入れている。ドイツメディア『ドイチェ・ヴェレ』(DW)は、「人権よりも経済成長を優先してきた結果だ」などと批判している。
◆審査に3~5年、ほとんどが却下
難民の数は増加傾向にあり、世界全体の難民数は2013年に戦後最多の5000万人を突破した。日本でも昨年、難民申請数が前年比で53%増加。5年前と比べると4倍になっているという。しかし、申請が認められたのは「先進国中最低」のたった0.2%(ロイター)だ。この極めて低い認定率は、日本が国連難民条約を批准した1981年以来続く傾向で、過去16年間で最も少なかったのは2013年の0.1%(6人)。同年の世界平均は32%だった。
ロイターはその背景に「難民の保護と移住の計画に欠けること」「申請を処理するシステムの機能不全」があるとしている。実際、難民申請から処分決定までには平均3年かかり、4~5年かかったケースもあるという。DWも、「例えば内戦を逃れて来たような者が、母国を離れて証拠を提示するのは極めて難しい。しかし、日本の法務省は、認定するのに十分な証拠がないという理由でしばしば申請をはねつける」と批判している。
NPO法人『難民支援協会』の石川えり代表理事は、毎日新聞のインタビューに答え、欧米と違って日本の場合は本人に立証責任があり、提出書類が何百枚にもなることがハードルを上げていると指摘する。また、仮に証明できても、「それが深刻な人権侵害なのかという基準の適用も日本は厳しい」といい、「2、3日強制労働させられても『その程度であれば迫害にはならない』と判断されたケース」もあったと述べている。
◆「人権よりも経済発展を優先してきた結果」
DWは、難民は多くの場合、近隣諸国に流入する傾向があり、そのため紛争地域などに近い発展途上国にも多くが逃れるとしている。しかし、地理的に孤立したオーストラリアや、島国のイギリスも多くの難民を受け入れていることを挙げ、日本が「地理的な理由」を言い訳にすることはできないと主張する。
ロイターは、日本国内でも批判の声が高まっているとし、「低い認定率は恥ずべきものだ」「先進国の中でこれほど首尾一貫して認定率が低い国はない」といった弁護士らの発言を取り上げている。…
◇殺陣教室、外国人に人気
◇新たな観光資源 期待
「日本殺陣道協会」(大阪市西区)が開いている殺陣の体験教室が、外国人観光客や留学生らに人気だ。日本アニメの影響などで、「サムライ(侍)」「ニンジャ(忍者)」は海外でも憧れの存在。大阪を訪れる外国人観光客は増加傾向にあり、気軽にサムライ気分が味わえることから、新たな観光資源としての期待も高まる。(久場俊子)
今月5日、大阪市西区北堀江の雑居ビル3階にある道場。留学生ら3人が、着物姿で殺陣に挑戦していた。
「ナニモノだ」
「お命頂戴する!」
襲いかかる「くのいち役」の女性講師を、ドミニカ共和国から留学中のホセ・ボーデンさん(29)が、鮮やかに斬った。
「バカものが……」
倒れ込む講師に、ホセさんが決めぜりふを吐いた。他の参加者から大きな拍手を送られると、恥ずかしそうに笑顔を見せた。
ホセさんは「昔のサムライの技が失われず、現代に伝わっているのがすごい」と、すっかり感心した様子。派手な斬り合いのシーンがある漫画「るろうに剣心」などのアニメや、ハリウッド映画「ラストサムライ」は同国でも知られている。「殺陣は楽しく、元気になる。十分に観光資源になると思う」と喜んだ。
府によると、府内を訪れた外国人観光客数は、関西国際空港に発着する格安航空会社(LCC)の就航が増えるなどの効果もあり、2012年から増加。14年は現在集計中だが、過去最高だった13年の260万人を上回る300万人を突破する見込みという。
同協会は04年、殺陣の普及のために設立。主婦や会社員らに教室を開いてきたが、約3年前から外国人が増加し、昨年は欧米やアジア32か国から1000人以上が参加。旅行会社やホテルから依頼があるほか、仕事や留学で来日した外国人からの申し込みがある。
コースは▽クイック(30分間、1人3000円)▽レギュラー(1時間、1人5000円)▽侍体験と侍ショー付きのスペシャル体験(1時間30分、1人7000円)の三つ。刀の扱い方や基本の型を指導する。受講者の多い「レギュラー」では、せりふ付きの実演があり、刀のぶつかる「キーン」や、斬られた時の「ブシャ」という時代劇ならではの効果音が好評という。
同協会の八木哲夫会長(67)は「外国人には、日本=侍のイメージがまだある。殺陣を通して礼儀や気配りといった和の心に触れて、いい思い出を作ってほしい」と話している。
教室は平日午後1~7時。これまで前日までに予約が必要だったが、外国人観光客の増加を受け、今月からクイックは当日も受け付ける。時間外の参加も相談に応じる。問い合わせは同協会(06・6536・8048)へ。