社会そのほか速
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3月8日、福島県郡山市の「ビッグパレットふくしま」で開かれた「復興支援音楽祭〜歌の絆プロジェクト」(三菱商事、福島放送主催、朝日新聞社特別協力)。歌のチカラで復興を応援するこのイベントに、「ゆず」の北川悠仁さんと岩沢厚治さんが登場した。被災地で歌い続ける彼らに、その思いを聞いた。
* * *
北川:今ではこうして被災地で歌わせてもらっていますが、地震が起きた当初、被災地で歌っていいものかどうか、すごく悩みました。だけど、実際に被災地に来て歌った時、お客さんが一緒に「夏色」で叫んでくれたり、「栄光の架橋」で涙してくれたり。そういう一つひとつが、僕らを強くしてくれた気がします。
岩沢:僕たちはもともと路上シンガー。「ギターさえあればどこででもライブができるじゃん」って、震災の時に再認識させられました。フットワーク軽く、気軽に音楽をやっていいんだって。被災地で歌うことは、僕たちの原点を思い出させてくれました。
──この4年間で、被災地の子どもたちの表情に変化はありましたか。
北川:子どもたちはいつも元気ですね。すばらしいなって、いつも思っています。そういう子どもたちを見ると、逆に力をもらったりします。岩沢 そう。どんどん表情が明るくなっている。そして、中学3年だった子は大学1年になって…。そういう時間の経過も、子どもたちに会うことによって感じますね。
──これからも被災地の若者や子どもたちに伝えていきたいことは?
北川:すごくシンプルなんですけど、この国に生まれてよかったって思ってもらいたいですよね。去年、僕も父親になって、そのことをよりリアルに考えるようになりました。そのために僕にできることがあるとすれば、与えられた音楽を精いっぱい頑張ることかな、って。
岩沢:きっと、つらい思いをした子たちもいっぱいいると思う。だけど、それすらバネに大きく成長していってほしい。僕らにとって音楽がそうだったように、子どもたちも生きていく意味を何かで見つけてくれればすてきですね。
※AERA 2015年3月23日号より抜粋