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◇迷惑番号でランプ
特殊詐欺などを入り口で撃退しようと、府警は12日から、不審な電話着信を音声と光で知らせる防犯機器を65歳以上が住む府内100世帯に2年間無料で貸し出す取り組みを始める。機器に登録される不審番号は随時更新され、現時点でもその数は約2万6000に上る。府警は利用者にアンケート調査を実施し、犯罪の実態把握や効果の検証も行う。
機器は「迷惑電話チェッカー」。通信会社「ワイモバイル」(東京都港区)とシステム開発会社「トビラシステムズ」(名古屋市)が共同開発した。2013年以降、全国の都道府県警と提携して無料提供しており、府警は28番目となる。
登録された番号は、同機器を導入した都道府県警提供の特殊詐欺や悪質商法などで実際に使われた電話と、両社が独自に収集した迷惑電話のもの。
これらの番号から着信があると「迷惑電話の恐れがあります」と音声が流れ、機器下部のランプが赤く点滅。モニターに番号と「メイワクバンゴウ」の文字が表示される。番号非通知の着信でも赤く点滅し、「不明な電話からの着信です」と音声で注意を促す。また、未登録の番号だと黄色く光る。
ワイモバイルが全国で使われている約5700台を調べたところ、昨年12月に警察が提供した番号からの着信は1台あたり平均0・18件。5か月に1回は犯罪の可能性が高い電話がかかってくる計算だが、利用者が被害に遭った事例は確認されていないという。
府警によると、特殊詐欺や悪質商法では、電話を受けても被害に遭わなければ通報しない人も多く、発生状況を正確に把握できない悩みがある。そこで、利用者には不審着信数などのアンケート調査に協力してもらうことを貸し出しの条件とする。
府警は12日、無料貸し出しや、不審番号の提供などについての覚書を両社と締結する。利用は先着順で、最寄りの警察署に申し込む。
問い合わせは府警生活安全企画課(075・451・9111)。