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3月14日の北陸新幹線開業を見据え、首都圏からの学生獲得に乗り出している富山大は4日、首都圏に初めて設ける入試会場となる埼玉県の大宮会場(さいたま市)の志願者数が45人(4日午後5時現在)だったと発表した。同大の入試担当者は「初年度なので多いか少ないか判断するのは難しいが、新幹線開業後はさらに増えるのでは」とみている。
富山大は前年度入試まで、県外の入試会場は志願者が多い中部地区(会場・名古屋市)にしか設けていなかった。しかし、北陸新幹線開業で富山―東京間が最短2時間8分で結ばれ、行き来が容易になることから、今年以降は首都圏などからの志願者を増やし、優秀な学生を獲得するチャンスと判断。首都圏にも入試会場を設け、進学先の選択肢として富山大を積極的にPRし、志願者増を目指すことにした。
大宮会場では今月25日、JR大宮駅近くにある大手予備校「河合塾」の校舎を使って工学部入試を実施する。大宮駅は北陸新幹線のみならず、東北・上越・秋田・山形の各新幹線の停車駅となっており、同大の入試担当者は「首都圏や東北の志願者が受験するのに便利」と説明する。
富山大は工学部だけでなく、医、薬、理、人文、経済、人間発達科学、芸術文化の計8学部を持つ総合大学。今年、大宮会場で入試を実施するのは、工学部の1学部だけだが、新幹線開業効果を測る「バロメーター」として志願者数や受験者数がどうなるか注視しており、来年度以降も首都圏での入試を継続する予定だ。
同大によると、前年度の2014年度入試の志願者8329人のうち、県内の高校出身者は2126人。石川、福井両県が1703人、中部地区が1328人、関東地区(1都6県)が692人、東北地区が213人だった。同大の入試担当者は「今後も優秀な学生を獲得できるようにPRに努め、首都圏での認知度を高めていきたい」と話している。