衆院が解散した場合に１２月にも想定されている衆院選について、前滋賀県知事の嘉田由紀子・びわこ成蹊スポーツ大学長（６４）は１７日、「大学をもり立てる立場。私が出ることは考えていない」と出馬の意向がないことを明言した。

　　大学を運営する学校法人・大阪成蹊学園の石井茂理事長とともに、学長として三日月知事を表敬訪問後、取材に応じた。

　　嘉田氏は「三顧の礼で呼んでいただいた理事長に失礼になることはしない」と自らの出馬を否定。

　　自身が代表を務め、民主党や地域政党「対話でつなごう滋賀の会」（対話の会）の議員らでつくる政策集団「チームしが」の衆院選への関わり方については、「元々地域貢献のためのもの。国政のことは、まだ決めていない」と述べた。

　　嘉田氏は２０１２年の前回衆院選で、小沢一郎衆院議員らと連携して「日本未来の党」を結党し、知事在任のまま代表に就任。今年７月に知事を退任し、１０月から同学長を務めている。（小野圭二郎）