社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
それぞれの「党の顔」の足跡をたどると、「与党優勢」が伝えられる中、与党側は全国くまなく回って集票を狙い、野党側は地盤固めに追われる構図が浮き彫りになった。
安倍首相(自民党総裁)は今月2~13日の選挙期間中、基本的に平日は地方、週末は大票田の首都圏を回った。終盤には接戦を演じている自民党候補の選挙区に入り、民主党の海江田代表や枝野幹事長の地元選挙区にも乗り込んだ。自民党の発表によると、首相は25都道府県で計77人の応援演説を行い、移動距離は1万4000キロを超えた。
公明党によると、山口代表は候補を擁立した九つの小選挙区をすべて回り、比例選対策として九州ブロックを除く全国10ブロックで演説を行い、票の掘り起こしを図った。20都道府県を訪れ、移動距離も8000キロ以上に達したという。
一方、民主党の海江田代表の移動距離は9000キロを超えた。序盤こそ各地を回っていたが、自らが出馬する東京1区で自民党候補との激戦が伝えられると、終盤は各地の応援演説のかたわら、地元で「駅立ち」などに追われた。
維新の党は当初、共同代表の江田氏が東日本、橋下氏(大阪市長)が西日本で手分けして遊説する計画だった。しかし、地盤の大阪府内の小選挙区で当落線上の候補が多く、橋下氏が大阪に足止めされるケースが目立った。
◇
中小の野党党首も13日、全国各地で街頭演説し、衆院選の「最後の訴え」に声をからした。
次世代の党の平沼党首は、岡山県津山市でマイクを握り、「次世代の党は決して、反対だけの野党ではない。いいことは賛成し、国家・国民のために頑張る。与党のだめなことについては、断固反対する姿勢は失わない」と訴え、安倍政権に是々非々の姿勢をアピールした。
衆院定数の半数を超える候補を擁立した共産党の志位委員長は、東京都内のJR新宿駅前で、「安倍政権の暴走に正面から対決しているのが共産党だ。外交でもしっかり対案を示している。自民党対共産党こそ、真の対決軸だ。自民党を倒そう」と強調した。
生活の党の小沢代表は、地元の岩手県奥州市で、「もう一度、国政に送っていただけるならば、必ず、野党の統一を成し遂げ、国民の生活が第一の政権を作り上げる」と訴えた。
社民党の吉田党首は、大分県臼杵市で、「アベノミクスによる格差を是正して、雇用と所得の安定を図る。集団的自衛権の行使容認の閣議決定を撤回し、原発再稼働を許さず、TPP(環太平洋経済連携協定)に反対する」と呼びかけた。
新党改革の荒井代表は、東京都墨田区のJR錦糸町駅前で、「アベノミクスで大企業中心に経済を回して家計の幸せを作るのは重要だったが、第2段階のステップは、家庭そのものが経済の中心になる好循環を作ることだ」と訴えた。