出かける前には、メイクを整え、服装やアクセサリーを選ぶ。こんなことは、言われるまでもなく当たり前のことですよね。では普段、「言葉」にも同じくらい注意を向けているでしょうか?
メイクや服装を整えることは、それによって身なりや仕草をきちんと正しているということです。でも、実は「言葉」にも身なりや仕草を整える役割があります。丁寧な言葉を使えば、丁重で礼儀作法をよく知っていると思われますし、乱暴な言葉を使えば、性格や人間性もそうだと思われてしまいます。
それぐらいだいじなものなのに、言葉をぞんざいに扱う「言葉スッピン」な人は、少なくありません。
それなりのメイクをしそれなりの服装をするように、それなりの「言葉」を整えるのは、大人としてのお作法です。今回は、そんな「言葉スッピン」にならないためのポイントを紹介します!
丁寧な言葉遣いに気をつける
まず最初のポイントは、「丁寧な言葉遣いに気をつける」です。
例えば、自分のことを指すときは、きちんと「うち」「ぼく」などと言わずに「わたし」を使う。「腹へったなー」と乱暴な言葉を使うのではなく、「お腹すいた」と言う。「お水」「お酒」「お弁当」など、適度に「お」をつける。正しく適切な敬語を身につける。
といった具合です。丁寧できちんとした言葉遣いは、女子力をあげる最初の一歩。いわばベースメイクのようなものでしょう。
きちんと挨拶する
次のポイントは、「きちんと挨拶の言葉を使う」です。
おはようございます・こんにちは・こんばんは、さようなら・お先に失礼します・おつかれさまです、いただきます・ごちそうさま……
こうした言葉をきちんと使っていきましょう。
朝、出社するときは「ざーす」とごにょごにょごまかすのではなく、はきはきと「おはようございます!」と言う。
飲み会では「かんぱーい」のあとでも、料理に箸をつける際には改めて「いただきます」と言う。こうした、小さいころにしつけられたようなことを、大人になってもないがしろにせず、実行できている人は、評価が高まります。
過度な言葉のメイクは避ける
最後のポイントは、過度な言葉のメイクは避けるということ。顔文字や絵文字を多用する。LINEであればスタンプを必ずつける。「えっと~」「だから~」など、語尾を伸ばして、舌っ足らずな話し方をする。無理に高い声や甘えた声を出す。
「言葉に気をつかう」といっても、子どもっぽくしたり、ギャルっぽくしたりする必要はありません。…とってつけたように、甘えた女の子にならなくてもいいのです。
まとめると、
人前で話すときには、丁寧で正しい言葉遣いを心がけ、とくにあいさつは、はきはきと大きな声で発するようにし、べたべたとした女らしさとは、距離を置く。
これが、言葉すっぴんを避けるためのポイント。こうすることで、恋の可能性が格段にアップします。
好きな人の前では、ファッションに気合いを入れる。出会いの可能性がありそうな場では、すっぴんでは出かけない。それと同じような意識で、「言葉スッピン」を避ければ、恋の可能性は格段にアップします!
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