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写真はお台場の「山口敏太郎の妖怪博物館」に2014年12月より展示してある「妖精のミイラ」の写真である。
全長は約15センチほど、背中には羽のようなものがついているものの、干からびた顔、浮き出たあばら骨、長く伸びた髪は我々のイメージする妖精とはかなり異なっている。
そもそも「妖精」とは人間とは違った世界に生息するとされる精霊のことである。各国の伝説・神話によって解釈は違うもののほとんどは神の使いであったり、人間に好意を寄せる友好的な存在として描かれている。見た目は若い女性を模したものが多く、可愛らしい見た目から日本でも人気が高い。
ところが、この「妖精のミイラ」は死んでしまったとは言え、顔があまりも凶暴で、股間には突起物のようなものも確認できる。もちろんこの妖精の生前の姿は男性だったという可能性もあるが、あまりにイメージが違うためにわかには信じがたい。
この「妖精のミイラ」は山口敏太郎事務所の関係者が某ネットオークションにて購入したものである。解剖及び研究はしていないため本物の妖精かどうはわからないが、インターネットでは同じ形の妖精のミイラが多数写真に撮影されており、作り物か本物かは意見が分かれるところである。
山口敏太郎事務所は2009年にも本ミステリー記事にて、本ミイラとは別の姿をした「妖精ミイラ」の写真を紹介したことがある。こちらは人間の皮膚を魚の皮に変化させたかのような体をしており、今回のミイラとも負けじ劣らずな不気味な姿をしている。
実際、これら妖精のミイラは「河童のミイラ」や「鬼のミイラ」とは違い小さい形で作れらることから材料費が安く済み、ネットオークションでは「レプリカ」とあえて明言してから販売する業者も多いとされる。
では、妖精は本当にいないのか? と疑問に思う方も多いかと思うが、実は世界にはまさに「妖精」としか言いようのない謎の生命体の捕獲された過去があるのだ。
2011年8月、メキシコのグアダラハラではとある一般の男性がホタルと間違え、妖精らしき謎の生命体を捕獲。メキシコでは大騒ぎになり男性の自宅のは毎日のように来客が訪れていたが正体は未だもって不明である。
他にも捕獲こそされていないものの写真や「見た」という証言は数多く残っており、一概にすべて嘘であるとは言い難い存在であるのだ。
今回、ご紹介している妖精のミイラはお台場の「山口敏太郎の妖怪博物館」にて公開中である。イメージが壊れるのを嫌がる方も多いので、展示場所は目立たない場所となっているが是非、探していただきたい。
文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)