社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
データ予想 須田鷹雄
シャイニングレイから穴狙い
弥生賞は、かつて全重賞の中でも最も堅いレースの一つだった。最近は多少の穴が発生するようになってはいるものの、過去10年の1番人気馬は〔7102〕と連対率80%で、馬券から外れた2頭のうち1頭は勝ち馬からクビ・ハナ・クビの4着だった2013年のエピファネイア。極端な穴狙いはしづらいレースだ。
弥生賞が堅く収まりやすい原因の一つが、「前走オープン1着馬の強さ」。オープン特別・重賞で1着してきた馬がここで人気になり、そのまま馬券に絡んでしまう。というか勝ってしまうケースが多い。
過去10年、前走オープン1着馬が馬券に絡まなかったのは、該当馬が不在だった11年と、該当馬が1頭しかいなかった12年、そして先述した、上位が僅差・僅差で入線した13年の3回だけ。
残り7回は該当馬のいずれかが1着になっており、該当馬が1頭だけだった10年も、そのヴィクトワールピサが勝っている。さらに、05年は3頭のみだった該当馬が1~3着独占。昨年も該当馬2頭でその2頭が1~2着だった。
今年はこの原稿を書いている段階で、想定馬の中にグァンチャーレ(シンザン記念1着)、シャイニングレイ(ホープフルS1着)、ベルラップ(京都2歳S1着)、サトノクラウン(東スポ杯2歳S1着)、ブライトエンブレム(札幌2歳S1着)と、重賞勝ち馬だけで該当馬が5頭いる。勝ち馬はこの中から出ると考えていいだろう。
本来ならここで少しでもひねりたくなるが、先述した「前走オープン1着馬が複数頭出走」のケースでは、弥生賞の人気最上位馬が1着となるケースばかり。
該当馬複数頭出走が6回あって6回ともそうなっている。好配当を狙うならば1着馬よりも、ヒモ荒れを狙ったほうが良いだろう。
◎はシャイニングレイ。ディープインパクト×クロフネという配合は、一昨年の覇者カミノタサハラのディープインパクト×フレンチデピュティと趣旨は同じ。ディープインパクト産駒でありながら決め手に依存するのではなく、先行してしぶとく残すスタイルは中山に合う。
○は前走オープン勝ち馬以外からという趣旨でクラリティスカイ。距離延長は正直不安なところだが、重賞(いちょうS)勝ち+朝日杯3着という格を重視したい。◎が勝つときには消耗戦になっていそうだが、○もその展開は合う。
■須田鷹雄 プロフィール
1970年東京都生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。大学在学中に競馬ライターデビュー。競馬以外のギャンブルも含めた「旅打ち」をライフワークとし、国内の全公営競技場を踏破した経験を持つ。
週刊大衆03月16日号