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特別な「トワイライトエクスプレス」出発進行──。JR西日本は23日、今月12日に約26年にわたる定期運転を終えた豪華寝台特急「トワイライトエクスプレス」を、5月から旅行会社専用団体臨時列車として、西日本各地で運転すると発表した。
客室を「スイート」「ロイヤル」だけに
[写真]トワイライトエクスプレスのサロンカー
同社によると、客室の編成は人気の高かった「スイート」「ロイヤル」だけに。これに食堂車やサロンカーも組み合わせ、定員を40人という特別感のある列車として運行するという。
また、車内サービスは、これまでのフランス料理などの食事をグレードアップしたものを用意。加えて著名なブーランジェ、パティシエがプロデュースしたオリジナルのパンやデザートも用意されるという。
「瑞風」に引き継いで、観光促進につなげたい
[写真]トワイライトエクスプレスの食堂車
このほか、地域共生に繋がる取り組みとして、車内や停車時に地元特産品販売や伝統芸能の実演なども予定しているという。
同社関係者は「トワイライトの良さは車窓、食事など乗ること自体の楽しさにあります。この良さを2017年春に運行開始が予定されている『トワイライトエクスプレス瑞風』に引き継いで、観光促進につなげていきたい」と話している。
琵琶湖1周、明石海峡などが楽しめる山陽コース
運転区間は5~6月が「山陽コース」で、下りの場合は午前10時大阪を出発し琵琶湖1周、大阪から山陽線を走り翌日の午後3時に下関駅着。上りの場合は、午前10時に下関駅発で山陽線に沿って大阪へ。琵琶湖1周のあと京都駅に翌日の午後6時に到着予定となっている。7月からは山陽コースに加え、山陰本線を通るコースも設定予定となっている。
食事の回数は朝食と夕食がともに1回、昼食が2回のセット。ディナーは人気の高いフランス料理をさらにグレードアップ。パンは神戸三宮の「サ マーシュ」、大阪上本町の「パリゴ」。デザートは兵庫県三田市の「エス コヤマ」、「京都北山マールブランシュ」などが協力する。
運転日は大阪・土曜発は5月が16・23・30日。6月が6・13・20・27日。下関・月曜発が5月は18・25日。6月が1・8・15・22・29日。7月以降の運転日は決まり次第発表する。
本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
戦後最悪の火山災害となった昨年9月の御嶽山噴火。57人が犠牲になり、その半数以上が噴石による死亡とされています。昨年11月には阿蘇山中岳がマグマ噴火するなど、改めて日本が「火山列島」であることを思い出させます。しかし、火山被害は何も大きな噴石や火砕流、溶岩流だけではありません。火山灰も広い範囲にわたって私たちの生活に大きな被害を与えます。気象庁は、3月24日から新しい降灰予報を順次スタートさせます。これまでの降灰予報をバージョンアップさせたこの予報は、一体どのようなものなのでしょうか。
■どう変わる?
[写真]2011年1月の鹿児島県・霧島山新燃岳の噴火でも広範囲で降灰被害に見舞われた(アフロ)
2008年3月から始まった従来の降灰予報は、噴火が起きた後、どの地域にいつ火山灰が降るか、小さな噴石が風でどこまで運ばれるかという、地域に関する情報が主でした。
新しい降灰予報では、「いつ」「どの地域に」に加え、「どのくらい」火山灰が降るか、という量も予想して発表します。降灰量は、降り積もる火山灰の厚さによって3段階で表現し、「多量(1ミリ以上)」「やや多量(0.1ミリ~1ミリ)」「少量(0.1ミリ未満)」に区分けしました。地域についても、これまでは都道府県単位だったものが、市町村単位で発表されるようになります。
また、これまでは噴火「後」のみの予報でしたが、新予報では「噴火前」「噴火直後」「噴火後」の3つのタイミングで発表します。名称は、噴火前の予報が「降灰予報(定時)」、噴火直後が「降灰予報(速報)」、噴火後が「降灰予報(詳細)」となりました。
実際の流れでみると、活火山の噴火警戒レベルが上がるなど噴火の兆候が高まった場合、事前に噴火規模や気象条件を予想し、噴火時の降灰をシミュレーションして「定時」予報を発表。実際に噴火した場合、噴火直後の5~10分で「速報」予報を発表し、その後、実際の噴火規模や気象条件などの観測データを踏まえたデータを「詳細」予報として、噴火後20~30分をめどに発表します。
情報の提供開始日は、「降灰予報(定時)」が3月24日午後2時から、「降灰予報(速報)」、「降灰予報(詳細)」はともに4月23日午後1時から、となります。
■どう活用?
[図]桜島の降灰予報(定時)サンプル図(気象庁資料より)
それでは、それぞれの情報を基に、どう行動すればよいのか具体的に見ていきましょう。
◎降灰予報(定時)=噴火前
噴火した場合に備えて計画的に準備するための情報で、噴火後18時間先までに予想される降灰範囲や小さな噴石の落下範囲の情報を3時間区切りで発表する
・テレビの天気予報などでその日の降灰範囲を確認
・降灰に備え、窓を閉め、外出時は傘やマスクを用意する
[図]桜島の降灰予報(速報)サンプル図(気象庁資料より)
◎降灰予報(速報)=噴火直後
噴火直後、事前に準備した降灰対策に即座に取りかかれるようにするための情報で、「やや多量」以上の降灰が予想された場合に、噴火後1時間先までの情報を発表する
・ラジオや気象庁サイトなどで小さな噴石の落下範囲を知る
・速やかに頑丈な建物の中に退避
[図]桜島の降灰予報(詳細)サンプル図(気象庁資料より)
◎降灰予報(詳細)=噴火後
噴火後に詳細な観測結果に応じて適切な対応をとれるようにするための情報で、「やや多量」以上の降灰が予想された場合に発表。予想される降灰量の分布や降灰開始時刻について、噴火後6時間先まで1時間区切りで提供する
・気象庁サイトなどで6時間先までの降灰量を確認
・「やや多量」以上の降灰が予想されるのでなるべく外出を控える。外出する時は傘やマスクを用いる
■新予報の背景
降灰予報は、噴煙の高さなどの噴火状況に、風でどれくらい火山灰が流されるか、雨でどれくらい落とされるか、などの気象状況を加味して降灰範囲を算出しますが、今回のバージョンアップには技術的な背景があります。気象研究所で降灰の量的予測の研究が進み、気象庁の数値予報に使われるスーパーコンピュータが更新されたことで、より詳細な予測が可能になったのです。
また、気象庁では2012年から降灰予報の検討会で、どんな情報を出せば役立つか、などについて検討してきました。その結果、降灰予報を「定時」「速報」「詳細」の3種類に分けて発表することになりました。
気象庁火山課では、「3種類の情報を提供できるようになったので、それぞれのステージに応じて活用して欲しい。特に今回は降灰の『量』の予報が加わった。マスクで防護する、外出や運転を控えるなど、降灰量に応じた対応で安全を確保してほしい」と呼びかけています。
《降灰量の3段階表現》
【多量】1ミリ以上=路面が完全に火山灰で覆われ、視界不良となる。外出や車の運転を控える。停電や給水停止のおそれ
【やや多量】0.1ミリ~1ミリ=火山灰が降っているのが明らかに分かり、道路の白線は見えにくくなる。マスクで防護し、車は徐行運転する。稲など農作物が収穫できなくなるおそれ
【少量】0.1ミリ未満=火山灰が降っているのがようやく分かり、うっすら積もる程度。窓を閉め、フロントガラスの灰を除去する。航空機の運航が不可能に
本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
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とある会社の総務部(通称:窓ぎわ部)を舞台に繰り広げられる”ちょいゆる”系オフィスストーリー。(毎週月曜更新予定)
オオノマサフミ
1981年7月30日生まれ。東京都豊島区出身、板橋区在住のイラストレーター。2児の父。「コミカル」で「ほどよくゆるい」イラストを武器に雑誌・書籍・WEB・広告などで活動中。WEB「Good Mornin’ Studio」ブログ「じゃぽん。」
先に公開されている「エクストリーム出社・体験編」で、早朝ボウリングにチャレンジした筆者。充足感に満たされた一方で、出社したその日は午後から集中力が途切れてしまうという事態が起きました。そもそも、エクストリーム出社初心者がボウリングに挑戦したことが間違いだったのでしょうか? 日本エクストリーム出社協会代表の天谷窓大さん、どう思いますか?
「確かに、普段から運動している人でないといきなりボウリングは疲れますよね。そういう意味では、ボウリングは中級レベルのアクティビティです。もし疲れを引きずりたくないのであれば、『築地市場で朝ごはん』など運動しない初級レベルから始めるといいでしょう。……とはいえ、エクストリーム出社は体や精神を鍛えるものではないので、段階を踏んで慣らす必要はあまりありません。いかに”非日常”を味わえるかのほうが重要ですよ」
実際、エクストリーム出社を始めた人の声を聞くと、「平凡な日常から脱したかった」という内容が多いとか。早朝にこなすアクティビティは、いわば日常のスパイス。もちろん仕事に影響が出過ぎないよう注意を払う必要はありますが、「疲れるだろうけど楽しそう!」という感覚を大切にして、アクティビティを選びましょう。つまり、疲れは出てしまったけど飛び跳ねるほど楽しめた今回のボウリングは、エクストリーム出社としては正解と言えるのかも!
では、もう一つの反省点「通勤ラッシュに巻き込まれた」についてはどうなのでしょうか。せっかく早起きするなら、ラッシュは避けたいところですが……?
「それなら、ラッシュとは逆方向の電車に乗れる場所や、職場まで徒歩で行ける場所でアクティビティをこなすといった工夫をしてみましょう。また、あえて遠くまで出てしまって、ホームライナーで出勤するという手もありますよ。ラッシュの時間でも必ず座れますし、何なら着くまでの時間一眠りしたり、駅弁を食べたりできます」
その場合、鎌倉の海や箱根の温泉宿など観光地に行くのが◎。週末は激混みのエリアですが、平日の朝なら空いていて独り占め気分を味わえるそうです。こういったぜいたくなアクティビティも、たまに試してみたいところですね。
「ちなみに、エクストリーム出社を実践する頻度は多くても週一くらいが理想ですよ。頻繁にやり過ぎると疲れちゃいますからね(笑)。また、地名と『早朝』というワードでアンド検索すると、意外なアクティビティが見つかることも。これで自分なりのプランを立ててみるのも楽しいです」
一日が始まる前から一日を過ごした気分になれるエクストリーム出社。皆さんなら、まずどこで何をする?
天谷窓大
自身もさまざまなアクティビティを実践しているエクストリーム出社提唱者。同協会編集の『サラリーマンは早朝旅行をしよう! 平日朝からとことん遊ぶ「エクストリーム出社」』が発売中。
(松本まゆげ+ノオト)
※この記事はシゴトサプリより提供を受けています
3月20日午後、文部科学省で理化学研究所(以下、理研)の記者会見が行われました。前半は理研が昨年8月に策定した「アクションプラン」の取組状況を評価する外部有識者からなる「運営・改革モニタリング委員会」の「評価書」の発表。後半が理研の理事たちによる「評価書」やSTAP細胞問題に関する刑事告訴や研究費返還についての発表でした。
「故意の立証」などできず刑事告訴を断念
[写真]運営・改革モニタリング委員会の報告
前半、運営・改革委員会の野間口有委員長(三菱電機元会長)は、理研を視察したときの印象として、Eラーニングによる研究倫理教育の受講者が増えていることなどを挙げて、「なんとしても理研を信頼してもらえる研究所にしたい、という思いを感じた。真摯に取り組んでいる」と肯定的な感想を述べました。
その一方で、同委員会の評価書は今回の問題の原因を「研究現場において著者たちの科学的批判精神に基づく、十分な実験結果の相互検証」が欠如し、「科学的主張の検討」が不足していた、と批判しました。
後半は、小保方晴子・元研究員に対する刑事告訴を行なわないこと、また研究費の返還請求として論文の投稿にかかった費用のみを請求することを正式に発表しました。
理研は刑事告訴を行うためには「行為者の特定」と「故意の立証」が必要と考え、不正を認定した「第二次調査委員会」の桂勲委員長や法律の専門家3人と協議しました。その結果、行為者を特定する証拠や故意を立証する証拠を確認することはできなかったといいます。
理研は「複数回にわたってES細胞の混入があったことは、研究者の常識として、誰かが故意に混入した疑いを拭うことはできない」としながらも、「実験を取り巻く客観的状況は過失による可能性」もあるとし、刑事告訴を行うことは困難という判断を下しました。記者からは「氏名不詳でも告訴できるのでは?」という質問もありましたが、理事らは「国税の無駄」と退けました。
「論文投稿料」として約60万円のみ返還請求
[写真]理研理事らが研究費返還などについて会見
研究費の返還請求として、理研が小保方氏に対して「運営費交付金から支払われた論文投稿料」のみを請求することを明らかにしました。
その「論文投稿料」は約60万円(有信睦弘理事)です。学術雑誌に論文を掲載してもらうためには「投稿料」や「掲載料」といわれる一定の金額を、著者たちが支払うことになっています。理事らによれば、「『ネイチャー』に論文2本を掲載するために払った金額が60万円」だったということです。
しかし、研究にかかる費用は投稿料だけではなく、小保方氏の給料、研究室の設置や維持、動物実験になどにも多額の費用がかかるはずです。
にも関わらず、その額を理事らは「算出していません」と述べました。STAP細胞の研究には、当時理研にいた若山照彦氏の研究室の予算も使われ、理研は実際にその伝票も「精査しました」が、そのうちいくらが小保方氏の研究に使われたのかを確定するのは困難だったといいます。
また理事らは「研究費が不正に使われたとは判断していません」とし、不正が確認されたのは、あくまでも論文の執筆にかかわる過程のみであることを強調しました。
成果主義や「科学的批判精神」の欠如
[図表]第一次調査委員会が調査した項目とその判断
おそらくは数千万円にもおよぶ給料や研究費のうち、小保方氏が返還を請求されるのはわずか60万円に過ぎません。今後また研究不正があっても、当事者は投稿料のみ返還すれば済む、という悪しき前例になってしまう危険性もあります。
しかし、小保方氏個人に給料や研究費の全額を返還させれば、すべての問題が解決するわけでもありません。この研究不正が起きた背景には、悪い意味での成果主義があったこと、運営・改革モニタリング委員会が今回述べたように「科学的批判精神」にもとづく厳格なチェックが不足するような環境があったことなどがあり、小保方氏個人の問題に還元できるものではないからです。
また、ネット上では数十点もの不正が疑われていたにもかかわらず、「第一次調査委員会」では調査項目をわずか6点に絞ってしまったこと(表を参照)、「研究論文の調査(不正の調査)」よりも「STAP現象の検証(再現実験)」を優先してしまったことなど、疑惑が発覚してからの理研の事後処理が良くなかったことも、多くの専門家が批判する通りです。
誰がES細胞を混入したのか? それは故意だったのか過失だったのか? 日本を代表する研究所で起きた不正問題は、真相がわからず、多くの国民が納得しないまま、幕を閉じようとしています。
■粥川準二(かゆかわじゅんじ) 編集者を経てフリーランスのサイエンスライター・翻訳者に。著書『バイオ化する社会』(青土社)など。明治学院大学など非常勤講師。博士(社会学)
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