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多くの国民が加入している公的年金に加えて、公務員の年金も国債から株式へのシフトが進みそうです。株式市場にはさらに多くの資金が流れ込みますから、市場ではさらなる株高を期待する声が上がっています。一方、年金のお金をリスクの高い株式に投資することについては、慎重な意見もあるようです。
[写真]国家公務員共済組合連合会のホームページ
国家公務員の年金を運用している国家公務員共済組合連合会(KKR)は先月、積立金の資産構成を見直し、株式の比率を上げると発表しました。これまで公的年金は、安全運用が第一という観点から、基本的に国債での運用が中心となっていました。特に公務員年金はその傾向が強く、2013年末までは国債の比率は80%に、2014年以降も約75%となっていました。公務員以外の国民が加入する公的年金は見直し前の段階で、国債の割合が60%でしたから、両者にはかなりの差があったわけです。
アベノミクスによって今後、インフレになる可能性が高まってきたことから、国債中心に運用を行っていては、損失が発生してしまうかもしれません。そこで政府は、国債中心の運用から株式中心の運用への切り換えを目指し、有識者会議などでの議論を続けてきました。その結果、昨年10月、一般の年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、債券の割合を35%まで減らし、株式(外国株含む)の割合を50%まで高める新しい運用方針を発表しました。公務員共済も検討を続けた結果、最終的には、GPIFと同じ資産構成を目指すことになったわけです。
GPIFは現在、130兆円ほどの資産を運用していますから、最終的に国内の株式市場には22兆円もの大金が流れ込む計算になります。国家公務員の年金は規模が小さく、運用資産は8兆円弱しかありませんが、地方公務員や私立学校教員の年金も加えると、全体では30兆円ほどになります。ここからは数兆円が株式市場に流れ込むと考えられており、GPIFほどではないものの、株価へのインパクトは小さくありません。
ただ、一般の年金と公務員の年金とでは進め方が多少異なります。一般の年金は、基準ポートフォリオからの乖離は低く抑えられていますが、公務員年金はこの許容幅が高く設定されています。例えば、一般の年金は国債の保有については基準値からプラスマイナス10%しか乖離することができませんが、公務員年金は、プラスマイナス30%まで大丈夫です。公務員年金の方が機動的に運用できますから、株式市場が不調な場合には、国債への投資に戻すことも可能ということになります。もっとも、一般の年金は規模があまりにも大きく、機動的な運用は現実的に難しいという側面があり、同じ基準での比較は困難でしょう。
いずれにせよ、私たちが年金を無事にもらえるかどうかは、今後の株価にかかっています。野党や識者の一部からは、国債中心の運用を継続すべきだとの声も上がっているようですが、現実にはすでに株式へのシフトは始まっています。これからは、株価の動向をしっかりとチェックしておく必要がありそうです。
(The Capital Tribune Japan)
本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
メーカーからの正式なサポートが打ち切られ、利用者が減少しているはずのWindowsXPのシェアが増えるという怪現象が話題となっています。これにはどんな背景があるのでしょうか。
[写真]すでにサポートが切れたWindows XP(2004年、ロイター・アフロ)
米国の調査会社Net Applicationsによると、XPのシェアは、サポート終了後、25%前後で推移していましたが、2014年の11月には14%まで急落し、一時はそのまま消滅するかと思われていました。しかし2014年12月に再びXPのシェアが拡大し、2月時点では19%まで増えています。代わりにシェアを落としたのがWindows8で、一時は6%台だったシェアが現在は3.5%まで下がっています。
マイクロソフトは2014年4月にXPのサポートを終了しました。サポートの終了後は、ソフトウェアの脆弱性が見つかっても修正のアップデートは実施されません。またマイクロソフトからの技術情報も提供されなくなってしまいますから、多くのシステム会社は顧客に対してシステムの品質保証をしにくくなります。結果として、XPを使い続けている顧客に対しては、直接的な問題がなくても、メンテナンスなどのサービスを打ち切ることになります。普通に考えれば、サポートの終了とともに、XPの利用は急減することになります。
しかし現実には、予算上、新しい基本ソフトを購入できず、XPを使い続ける利用者はしばらくの間、存在します。実際に官公庁の一部では予算不足からXPを継続使用しているところがまだあります。しかしそれだけではシェアが維持されるだけで、増加に転じることはありません。
[グラフ]デスクトップシェアの推移(出典:NETMARETSHARE)
XPのシェアが増加した期間でシェアを落としているのはWindows8.1とWinsows8です。これから類推できるのは、Windows8もしくは8.1にアップデートした利用者が、使い勝手が不満で結局XPに戻してしまったというケースです。個人の利用者であれば、システム会社のサポートは関係ありませんから、一部はXPに戻した可能性があるとみてよいでしょう。
途上国の状況を指摘する声もあります。所得が低い国では、パソコンはまだまだ高価ですから、価格の安い製品は魅力的です。サポート終了で大量に余ったXPを組み込んだパソコンが中古で販売されている可能性があるというわけです。さらにいえば、マイクロソフトの監視が甘くなることを見込んで、不正にコピーした海賊版の販売が増えた可能性も指摘されています。
結局のところ何が真実なのかは分かりませんが、当初、マイクロソフトが目論んでいたようには、次世代ソフトへの移行が進んでいないようです。現在もっとも利用者が多いWindows7も、2020年には最終的なサポートが切れますが、同じような事態が発生するかもしれません。
(The Capital Tribune Japan)
本記事は「THE PAGE」から提供を受けております。
著作権は提供各社に帰属します。
駅伝の強豪、広島県立世羅高校の3年間は、親元を離れての寮生活でした。洗濯や掃除は自分でしなければなりませんし、食事の配膳や先輩のマッサージもしなければならない。先輩後輩の関係も厳しかったですね。
入学して1か月が過ぎて、母校の中学校を訪問した時のことは今でも忘れません。中学校卒業までは、あいさつもちゃんとできなかったのが、姿勢良く「はい!」と受け答えしたので、先生たちが「原君、変わったねぇ!」と驚いていました。
規則正しい寮生活は、陸上を続けていく原点になりました。早寝早起き、好き嫌いせず3食しっかり食べる、遊びに出たいのを我慢して休みをとる。言うのは簡単ですが、実行は難しい。強くなりたければ、そういう環境に身を置くことも必要です。
3年生の時には主将として全国高校駅伝で準優勝もできました。もちろん良い思い出なのですが、「楽しく走れていない」との感覚も抱いていました。
高校での寮生活が厳しかったので、大学は、のびのびとした雰囲気と聞いていた中京大(愛知県)に進みました。陸上を続け、高校の体育教員の免許もとりました。
「楽しくない」という理由に気づいたのは、社会人になってから。競技を引退し、営業の仕事に10年間携わりました。私から企業に提案して、約1000万円もする空調機を売る仕事でした。自分で設定した目標を一つずつ達成していく喜びを感じた時、「私の競技経験は、言われるままに走るだけだった」と気づいたのです。
営業マンの手法を取り入れ、青学大陸上部では、選手たちに1か月ごとに練習の目標を、具体的に書かせています。選手が主体的に考えて発した言葉だからこそ、自分から努力することができる。卒業後も、社会で輝くことが出来る、そんな自立した大人を育てていきたいですね。(聞き手・伊藤史彦)
はら・すすむ 1967年、広島県出身。中京大卒業後、中国電力の陸上競技部で活躍。2004年から青山学院大陸上競技部の監督を務め、今年1月の箱根駅伝で同大初の総合優勝に導く。
(2015年3月5日付読売新聞朝刊掲載)
Q 離婚した場合、夫の厚生年金が妻に分割される仕組みがあるようですが、どんな内容ですか。
A 会社員が加入する厚生年金には、離婚した時に夫婦で年金を分け合う仕組みがあります。2007年度に導入されました。
この仕組みが導入されたのは、離婚して老後の生活に困る女性が目立ってきたことが背景にあります。男女の賃金格差や働く期間の違いから、一般的に女性が老後に受け取る年金は、男性より低くなりがちなためです。
また、「夫がサラリーマンを続けてこられたのは、妻があってこそ。離婚したら、夫が厚生年金を独り占めするのはおかしい」という不満があったことも影響しました。
では、どのような仕組みなのでしょうか。分割の対象になるのは、厚生年金の加入期間です。これが、分割を受けた妻の年金に反映されます。対象になるのは、結婚している間に納めた保険料にもとづく厚生年金に限られます。夫の独身時代の厚生年金や基礎年金は対象外です。「離婚をしたら、夫の厚生年金のすべてが分割される」と考えている人もいますが、これは誤解です。離婚後の生活設計にもかかわることですので、注意が必要です。
妻も厚生年金に入っている期間があれば、結婚している間の妻の厚生年金と夫の厚生年金の合計が、分割の対象になります。
分割の割合は、夫婦の話し合いで決めます。分割を受ける側の取り分は最大で夫婦の厚生年金の合計の半分まで。話し合いで合意できなければ、家庭裁判所に申し立てて、審判や調停で決めてもらいます。分割の割合が決まったら、年金事務所に請求します。
ただし、会社員の夫に扶養されている専業主婦の場合、08年4月以降の期間については、自動的に夫の厚生年金の半分が分割されます。それ以前の期間は話し合いで決めます。
請求できる期限は、離婚から2年までです。
気をつけたいのが、年金を受け取れる時期。夫が年金をもらい始めた時ではなく、自分が年金をもらえる年齢になってからです。会社勤めの経験がなく、ずっと専業主婦だった人の場合は65歳からです。詳しいことは年金事務所に聞いてみてください。(大津和夫)
3月に入り、ついに就活解禁になりました。
今年に限ってはスケジュール変更(12月解禁から3月解禁)に伴ってかなり就活の動き方が変わりました。3月以前の就活、つまりインターンやセミナーの「実質的選考化」が強くなったといわれています。
では、これから就活生はどのように動けば内定を取りやすいでしょうか。
筆者は「凡人内定戦略」「凡人面接戦略」という就活本を書いている人間ですので、特に凡人学生(自己PRするような資格や実績を持っていない人間)にこそ、こう動いてほしいというものを紹介します。
それが
「手」「足」「頭」を万遍なく使うこと
です。
手
これは「就活情報が掲載されている媒体に触ること」を示します。
なにもパソコンを撫で回せと言っているわけではなく、必要最低限の範囲に限れば、現代の就活においてネットで手に入らない情報はないということです。就活本も同様です。
情報過多の社会において、2つを合わせれば内定するための企業情報やノウハウは、必要最低限の範囲では全て揃います。
稀に「どの企業を受ければいいかわかりません」と悠長にのたまう就活生から相談がありますが、僕は一子相伝奥義「百裂ビンタ」をかましたあとに、熱い抱擁で慰めることにしています。
「何をすればいいかわからない」という人はほぼ例外なく媒体に真剣に触れていません。
「真剣」は「自分が何をするべきか判断するために明確に目的を持ち、一定の時間をかけること」です。
ただ、注意してほしいこともあるので、それは後に語ります。
足
これは実際に「リアルの就活の場に労力をかけて踏み込むこと」を示します。
本番の選考はもちろん、説明会でも合同企業説明会でも学内セミナーでも大学の就職課でも、実際に行くことでしか得られないことが確実にあります。ていうか行けば何かしらの発見はあります。
これは「経験値の積み重ね」を指します。
内定が出ない凡人学生に数十人単位で会ってきていますが、多くの割合で行動に移しません。とにかく何かしらの言い訳をして動こうとしません。
経験値の積み重ねは「経験則を持つこと」であり、こればかりは自分でやってみなければ得られません。
読んだだけで痩せるダイエット本が本当にあるなら、世界に肥満体はいなくなっています。
さらに足を使った上で、「いろんなことを試す」必要性があります。
失敗することも当然ありますし、恥をかくこともあるでしょう。
僕も選考に遅刻して人事に死ぬほど冷たい態度をされた経験があり、そのときは居たたまれなさから泣きながら会場を飛び出してやろうかと思いましたが、それから会場にはものすごく余裕をもって到着するようになりました。
行くだけ、やってみるだけで「そこらのしょうもない就活生から頭ひとつ飛び抜けることができる」ことを忘れないでください。
やってみるだけでいいことを、やらない人が本当に多いのが就活です。
頭
これは「考えること」を示しており、「手」と「足」で得た情報と経験を生かすものです。
まず「手」によって得た「情報」のなかには真偽も判然としなければ、精神論や気休めの域を出ないものが山のようにあります。
昔はネットの情報は9割は嘘だと言われていることもありました。
それが本当かどうかはどうでもいいのですが、「就活未経験者のアナタは情報が正しいものかどうか、自分の内定に奏功するかどうかを判断しにくい」という現実を覚えていてください。
だから、自分で考える必要があります。情報を鵜呑みにして、結果的に悪徳セミナーに金をむしられる人もいます(良いセミナーな私塾も本当にあるんですけどね)。
「足」で得た経験も同様です。
経験した結果、「経験をどう解釈して自分の就活に反映して内定に生かすかを考えること」ができなければ、まさに徒労に終わります。
経験値を生かすのは常に、思考です。
「試行と思考の繰り返し」と覚えておくとよいでしょう。
これらをまんべんなく使うこと
「手」「足」「頭」をまんべんなく使える人は、就活において、絶対にただで転ぶことはありません。これらをまんべんなく使うことは
情報を収集し、経験値を積むために試し、反省し、次回を予測・予想する
ことです。
凡人学生が内定という目標・目的のために取り組むべきことの枠組みは、これ以外にありません。
これを何十、何百と回転させられる凡人学生にだけ内定が訪れます(運の要素を除いて)。
これからの長い就活においては、常に意識してください。がんばれー!
※画像は本文とは関係ありません
武野光
平成2年生まれ。「TOEIC未受験」「サークル未所属」「友達の数が片手未満」といった状況から就職活動に挑み、その体験から得た教訓をつづったブログ『無能の就活。』が大きな反響に。現在はサラリーマンと兼業で作家活動を行う。著書に『凡人内定戦略』『凡人面接戦略』(中経出版)、『就活あるある ~内定する人しない人~』(主婦と生活社)など。マイナビ2016でも、マンガ『キミ! さいよー』(石原まこちん/小学館)内で、一言コラム平成ベビーの就活用語辞典掲載