社会そのほか速
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2013年に入社後、東京都新宿区の新宿ショールームで接客を担当する。
地上8階、地下1階の店内は「リビング・ダイニングフロア・北欧家具」「カーテン・照明」など商品の種類やテーマ別のコーナーがある。テーブル、イス、食器棚からドレッサーやベッドまで約2万5000点が並ぶ。
様々な商品の相談に対応できるよう、各階を行き来しながら客の動きに目を配る。品定めをしている時は極力話しかけず、しばらく悩んでいたり、何度も見に来て関心を示していたりすると、タイミングを見て声をかける。
商品をすすめるときは、「用途や部屋の間取り、壁の色、床の種類などを聞き、使い勝手や価格なども考慮します」。配置も提案するといい、「部屋を見に来て」と頼まれることも。「頼っていただく分、責任は重い。納得して購入してもらいたい」と語る。
ただ、失敗もあった。在庫がない商品の入荷時期を知りたがった客に3、4日連絡しなかったら、「遅い」と叱られた。「わかる範囲内の情報だけでも早く伝えるべきだった」と反省。以来、客の立場で考えることを徹底している。
上司の真貝愛(しんかいあい)さん(40)は、「色々な人の意見を聞き、納得したことはすぐに取り入れようとする。お客様のことを常に考えるようになった」と評価する。
大学時代、飲食店や書店、スーパーなどでアルバイトをし、接客の仕事に魅力を感じた。大塚家具の店舗を訪れたとき、強引に売るのではなく、談笑しながら自然な流れで要望を聞き出し、丁寧に応対する社員の姿に引かれた。
「メーカーや素材の特徴、流行など専門知識はもちろん、お客様の趣味なども含め、色々な話を通じて信頼関係を築きたい」と意気込む。「お客様の喜ぶ顔と感謝」をやりがいにする毎日だ。(桜木剛志)
(2014年11月4日の読売新聞朝刊に掲載)