社会そのほか速
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企業の採用意欲の高まりもあり、今年は、複数の企業から内定を得る学生が増えています。
どこも、自分を認めてくれた会社ですから、入社の意思があるかないかは、不義理のないよう、早めに伝えるべきです。
ただ、一生を左右する決断でもあり、迷う人は多いでしょう。私は、最後は自分で決断してほしいと思います。
周囲のアドバイスに頼る人もいますが、働き始めて、理想と現実のギャップに出くわしたとき、「あの人のせいで」と被害者意識を抱きがちです。
一方、アドバイスは参考にしても、自分で決断したならば、覚悟しやすくなるものです。
これは、社会人に求められる、責任感を持った思考の第一歩です。仕事が思い通りにならなくても、自分で考え工夫を続けることが成長につながります。原因を自分以外に求める思考が強くなると、批判ばかりで自分の工夫がおろそかになります。
自分で決断するには、コツがあります。最適な1社を見つけなければと、自分を追い詰めないこと。失敗したくない意識が強すぎると思考が止まってしまいます。社員と働くイメージが抱けるかどうかも重要です。できるだけ現場の社員に会って、雰囲気を知ることも大切です。
入社した後は、自分の決断を正解にしてしまう「したたかさ」を持つことも大切です。尊敬できない上司らを反面教師にするなど、入社前とのギャップを成長の肥やしにする貪欲さを持つのです。(フィールワークス代表)
(2014年8月19日の読売新聞朝刊に掲載)