社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
昨年の今ごろ、私が勤める山口大就職支援室は、エントリーシートの書き方や自己分析の方法を質問、相談する大学3年生たちでごった返していました。
でも、今年は静かな師走を迎えています。3年生の12月だった就職活動の開始時期が、3か月、繰り下げられたからです。
ただし、それまで何もしないでよいというわけではありません。学業と並行しながら、社会に出るための準備が必要なのですが、学生たちの多くは「まだ早い」と思っているようです。
今、取り組むべきことの一つに業界研究があります。社会にどんな仕事があるのか知らないと、職業を選ぶことはできません。山口大では11月から2月にかけて、計500ほどの企業や官公庁で働く人たちを招き、自分の業界や仕事について語ってもらう研究会を開催します。特に地方の学生にとっては、ふだん出会うことのないビジネスパーソンらと接し、学ぶ、貴重な機会ですが、今のところ参加者が少ないのが悩みの種です。
そこで、研究会の日程などを知らせる「就職ニュース」を学生にメールしたり、昼休みに30分限定の就職ガイダンスを開いたりと、あの手この手の大作戦で参加を呼びかけています。
静かなキャリアセンターの中で、私たち教職員は、研究会などの用意に追われています。他の大学のキャリアセンターも同じような状況にあるのではないでしょうか。学生の皆さんには「働く」ことを学べる機会を有効に活用してほしいと願っています。(山口大教授)
(2014年12月2日の読売新聞朝刊に掲載)