社会そのほか速
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私は、共働きの「イクメン(子育てに熱心な男性)」経営者です。
社内には育児や親の介護を抱える部下もいます。時間的な制約もあり、残業はほとんどしません。学校行事など家庭の用事がある日は休めます。
その代わり、仕事が生み出す価値には徹底的にこだわるよう話しています。うまくいく秘訣(ひけつ)は、常に仕事の目的を踏まえ工夫を凝らしたり、前倒しで納期に余裕をもたせたりすること。
子どもの熱など、不測の事態で休まざるを得ない時も、それぞれの仕事の進捗(しんちょく)状況、働ける時間などをふだんから情報共有しておき、互いに助け合えるようにしています。
就職活動で、志望する企業について、仕事と家庭を両立できるか、気になる学生も多いと思います。しかし、先々の人生ばかり気にする学生を企業はあまり快く受け止めていません。肝心の仕事をなおざりにするのではないかと危惧するからです。
女性が長く働ける環境や男性の子育て参加を推奨する企業は確かに増えています。育児に前向きな男性や、部下たちの多様な働き方を支援する手法を学ぶ上司も多くなってきました。
だからこそ、就活では、どんな会社でどんな仕事をしたいかを第一に考えるべきです。任された仕事を自己裁量でこなせるようにならないと、人生のメリハリをサポートする制度があっても、それを本当に生かすことはできません。将来に悩むより、今と向き合うこと。その積み重ねが将来の満足につながります。(フィールワークス代表)
(2014年6月24日の読売新聞朝刊に掲載)