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◇海岸に埋葬 一部は解剖し死因を調査へ
茨城県鉾田市台濁沢(だいにごりさわ)の鹿島灘で10日朝、多数のイルカが浜に打ち上げられているのが見つかった。鹿島海上保安署によると、現場から同県鹿嶋市武井釜(たけいがま)間の海岸約9キロで計156頭が確認され、3頭は沖合約10キロの海上に運んで放流し、一部は海岸から戻そうとしたが、多くが衰弱死し、海岸に埋められた。一部は解剖し、死因を調べる。
【写真】打ち上げられたイルカの救助を試みる地元の住民
イルカはカズハゴンドウで、体長2~3メートル。発見当時、多くは生きた状態で、地元住民らがブルーシートをかぶせたり、バケツで海水をかけたりして救助したが、1頭の体重が約200キロにも及ぶことから作業がはかどらず、ほとんどが衰弱死したとみられる。
水産総合研究センター国際水産資源研究所(横浜市)の木白俊哉・鯨類資源グループ長によると、現場海域は海岸から垂直に磁場が伸びており、イルカは海中の磁気を感じて泳いでいることから、毎年数頭が砂浜に打ち上げられているという。原因として、シャチなど天敵に追われていたり、平衡感覚をつかさどる「内耳」に寄生虫が発生して方向感覚が狂ってしまったりすることなどが考えられるという。
日本鯨類研究所(東京都中央区)の西脇茂利・総務担当参事は「カズハゴンドウは通常、ハワイ沖など暖かい海域に生息しており、沿岸に来ること自体が珍しい」と話している。【松本尚也】