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米国の Enchroma社が販売する EnChroma Cx は、色弱者の色認識を助ける色覚補正サングラス。かけることで三原色をよりはっきりと知覚できるようになり、信号や標識などを認識しやすくなります。
EnChroma Cxは、もともと手術中の医師の目をレーザーから保護するメガネの研究から偶然に生まれた製品。特定波長の光を選択的に反射・透過するフィルタとなる層構造を備えます。
EnChroma社によると、創業者のひとり Don McPherson 氏の友人である色盲・色弱者がたまたま開発中の保護グラスをかけてみたところ、裸眼では見えない色を識別できたことから有用性が発見されました。
人間の網膜には赤・緑・青の色の波長に対応した3種類の錐体視細胞がありますが、これらの色の間にある特定の波長の光の情報をこのサングラスが遮ることで、異なる種類の錐体視細胞間で重複せず、それぞれが対応した色の光を識別しやすくなる仕組みです。
ただし色覚の問題には様々な異なるタイプがあり、EnChroma Cxを使っても全てのケースで一般的な色覚を必ず得られるわけではありません。EnChroma社によると、色盲・色弱者の約80%にあたる常三色型色覚で効果が確認されているとのこと。
動画を見る
公式サイトのビデオではグラスを着用して、草花の色などを初めて認識できるようになった人々が「これって緑?すごい変だよ」などと語る瞬間が記録されています。
EnChrome Cx は、メーカーのオンライン直販では 300~400ドル代で販売中です。また効果がなかった時のために30日間の返品保証付き。
NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構によれば、日本では男性の20人に1人、女性の500人に1人、国全体で320万人以上もの人が色弱者とされています。そういった方々にとって朗報になるかもしれません。