社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
NHKのEテレで3月8日に放送された「第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント」の準決勝・行方尚史八段対橋本崇載八段戦で、橋本八段がまさかの「二歩」を打って幕切れとなる事件が起きました。
「二歩」は、成っていない歩を2枚同じ縦列に置く将棋の禁じ手で、打った時点で負けとなります。度々起きるハプニングとはいえ、トップ棋士同士の対局では珍しいとのこと。対局では橋本氏が持ち時間を使い切り「6七歩」がすでに指されているにもかかわらず「6三歩」を打ってしまいました。
橋本八段は9日未明に自身のTwitterアカウントで対局について、「いやあ、準決勝で二歩打つアホがいるんですねぇ、って俺や!!!俺のバカー」とコメントしています。
「決勝進出をかけた大一番、いい将棋を指して勝ちたいと思って臨んだんですけど、空回りしちゃったんですよねぇ。序盤から凡ミスが続いて、ジリ貧を嫌って勝負に出たらさらに悪化して、丁度そんな時に時間もなくなって、相当にテンパってました。そして秒を読まれ、苦し紛れに私は歩を打ちました」と対局中のようすを振り返っています。
二歩が分かった瞬間、行方八段が先に声を上げ、少しして橋本八段も気がつき、あとは頭が真っ白に。あまりの衝撃にその後の記憶はなく、我に返ると自宅のソファーで座っていたんだとか。そりゃそうなりますよね……。
すでに収録からは時間が経っており、「でも悪い事ばかりじゃないよ、これによって得たものもある!それは『鉄の精神力』」と立ち直っているもよう。「めげちゃったら次のNHK杯優勝できないでしょ」と次の勝負に向かっているようです。
決勝は勝った行方尚史八段と森内俊之九段により行われます。放送日は3月22日を予定しています。