社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆ヤクルト5―0巨人(25日・神宮)
巨人がヤクルトに完封負けした。2年目左腕・田口はいきなり死球、四球でその後1死二、三塁とし、ボークで先制点を献上するなど初回に3失点。3回には暴投が絡んで2点を失い、4回5失点でプロ初KOを喫した。打線は初回に長野に16打席ぶりの安打が出たが、続く片岡が犠打失敗。その後もつながりを欠いた。首位攻防戦に連敗し、ゲーム差は2となった。
【写真】ベンチで厳しい表情を見せる原監督
肩を落とし、田口は三塁ベンチから引き揚げてきた。「試合に入っていくことができませんでした。申し訳ないです」と声を絞り出した。4回5安打5失点でプロ初のKO。7回1失点でプロ初勝利を挙げた相手に、リベンジを許した。
初回。2つの四死球などで1死二、三塁とし、雄平を迎えた。3球目を投げる前にボークを取られ、思わぬ形で先制された。サインを確認し、モーションに入ったところで、もう1度、サインを見た。これが投球動作を中止したとみなされた。直前にも同じような動作があったため、ヤクルトベンチから「ボーク、ボーク」と連呼され、プレッシャーをかけられていた。19歳左腕は動揺を隠せないまま、ミスを犯した。
気持ちを立て直せず、1死三塁から4番にタイムリーを浴びるなど、この回3失点。3回には1死一塁から雄平、畠山に武器であるスライダーを見極められ、連続四球を与えて満塁。続く飯原に2点打を食らった。相手打線は低めのスライダーを捨てることを徹底していた。「3回の四球などで自分のペースをつかめませんでした」。ボール先行の苦しい投球になった。
前回は投げ勝った先発・石川との“再戦”を楽しみにしていた。171センチの田口は167センチの石川を尊敬している。「自分と一緒で背丈が低いのに、プロで十何年も先発ローテで投げ続けている。自分もそうなりたいと強く思いました」。石川は序盤からストライク先行、少ない球数で巨人打線を手玉に取り、2時間17分で完封勝利。ポーカーフェースで堂々と投げる姿に、大きな差を感じた。
原監督は「(相手の)その上を行かないといけないからな。それがプロという世界」といえば、斎藤投手コーチも「何事も経験だから」と期待した。次回登板の糧とすればいい。(楢崎 豊)
卓球の世界選手権(中国・蘇州)が26日、開幕した。この日は出場がなかった日本勢は、本番会場で各選手が公式練習などで汗を流した。
【写真】愛ちゃん「中国に勝つ気持ち」で丁寧撃破
日本勢の中で最も歓声が上がったのは、地元中国でも有名な福原愛(26=ANA)だった。会場に姿を現すと同時に、大きな拍手がわき起こり、福原も笑顔で応じた。
練習後の福原は「ロンドン五輪の会場に似ているなと思いました。形や照明、色合いとか。初めて来た感じがしない。すごくいいイメージですね」と、女子団体戦で銀メダルを獲得した12年当時を思い出しながら、自然と笑みがこぼれた。
今大会はシングルスとダブルスでの出場となるが「ほど良い緊張感で(28日の)初戦に1番いい状態で臨めるようにしたい」と、力を込めて話した。
◇ナ・リーグ マーリンズ8―0ナショナルズ(2015年4月25日 マイアミ)
マーリンズのイチローは25日(日本時間26日)、マイアミで行われたナショナルズ戦に「7番・左翼」で5試合連続で先発出場し、8回に得点を記録。日米通算1968得点(日本658、メジャー1310)となり、ソフトバンクの王会長が持つ日本プロ野球記録を更新した。
【写真】8回、右前打で出塁後、エチャバリアの3ランで生還するマーリンズのイチロー
2回の第1打席はニゴロ併殺、4回は左安打で出塁もホームは踏めず、6回には二ゴロのイチローだったが、4―0で迎えた8回、スタントンがソロ本塁打を放ち5―0となり、なおも2死一塁で右前打を放ち出塁。続くエチャバリアが2号3ランを放ちホームを踏んだ。この日は4打数2安打1得点で、打率は・286となった。
9回の守備につく時には大型スクリーンに“新記録”達成を祝福する表示が出、右翼の主砲スタントンが帽子をかざして敬意を示すとイチローも地元観客席に脱帽して返礼する、大きな拍手が巻き起こっていた。
試合も8―0の快勝で今季最長の4連勝で、ナ・リーグ東地区でナショナルズと並び3位に浮上した。腰の張りを訴えていた正左翼手のイエリチがDL入りしたため、先発出場が続くが、今季イチローが先発した試合は9試合で6勝目。明らかにチームの原動力となっている。
大リーグ記録はアスレチックスなどで活躍し、米国野球殿堂入りしているリッキー・ヘンダーソンの2295得点。
試合後、イチローは通訳を通じ「チームメートがあれだけ(記録を)知っていてくれて、おめでとうと言ってくれて…。人の気持ちの温かさみたいなものが何よりうれしい」と語り、「王さんがプレーをしていた時は1シーズン130試合だったのだから公平ではないと思う(メジャーは162試合)。それで、868本塁打を打っているんだから…。王さんの記録は自分より偉大だと思う」と敬意を表していた。
表の成績を見ていただきたいが、里崎氏の言う、防御率、3.50以上にあてはまるのは、久保、大瀬良、岩田、西の4人。
21日の横浜DeNA対阪神戦では、開幕投手を務めた久保と岩田が直接対決。久保は、立ち上がりの制球難を解消できずに初回に2失点。中畑監督が「エースが嫌な空気を作ってはいけない!」と激怒するほど、ふがいない内容だったが、一方、先取点をもらった阪神の岩田の方は変化球が切れて7回一死までパーフェクト。そのまま今季初勝利に結びつけるのかと思われたが、突如、3連打を浴びるなど崩れた。
「力んでしまった」とは、岩田の試合後コメント。ベテランといえど、未勝利の投手が勝利を意識したゆえの心理的変化がもたらしたミスだったのか。
里崎氏は「中継ぎ陣の出来も影響します。阪神、広島、横浜DeNA、楽天については、中継ぎがふるわないから、先発に勝ちをつけられない。もしくは、限界を超えて先発を引っ張りすぎて打たれるという事態にも陥っています。中継ぎ陣の信用が低いチームの陥る典型的な例です。ここで先発を酷使しすぎると、故障もしくは終盤に疲労度が増してパフォーマンス能力が下がる危険性もあります」という。また「大瀬良や西のように活躍した翌年のシーズンは、相手も研究をしてくるし、2年目は、よほど用心してかからないと落とし穴が待っています」と警鐘を鳴らす。
「援護がなくとも点を与えなければ負けない」と言う投手や指導者も少なくないが、「点をやらないのに勝てない」という試合も現実にはある。楽天の塩見は、7日のソフトバンク戦で、大隣憲司(30)と投げ合って9回を無失点に抑えながら勝てなかった。防御率も、2.77と悪くない。ここまで4試合の先発でクオリティスタートを守れなかったのは1試合だけ。彼の好投で、チームはひとつ勝ちを拾っている。塩見が投げた4試合のチームの平均得点は、0.8点。ソフトバンク戦に象徴されるように援護がないのである。
前へ12次へ2ページ中1ページ目を表示
横浜高(神奈川県)は、現役プロ野球選手を最も輩出している。そして今季、横浜高出身の選手たちの活躍が目立っている印象だ。
今季からDeNAのキャプテンに就任した筒香嘉智は、本塁打(6本)、打点(23打点)はリーグトップの成績。19日のヤクルト戦から24日の中日戦にかけて4試合連続打点をマーク。その間、3本塁打11打点と大暴れ。24日の中日戦では、先発・八木智哉からプロ入り初の満塁本塁打を放った。昨季、覚醒した主砲は、DeNAの『4番』として、今季さらに打撃の凄みが増している。
筒香の3学年先輩の福田永将(中日)は、高卒9年目の今季ブレイクしそうだ。オープン戦で4本塁打13打点の活躍も、ポジションが一塁に限られていたため、出場機会が代打に限定されていた。しかし、森野将彦が3月29日の阪神戦で右手薬指の末節骨骨折。森野の骨折で出場機会が増えた福田は、ここまでチーム最多の4本塁打16打点の成績。すでに本塁打、打点ともにキャリアハイの成績を残す福田の今後の活躍に目が離せない。
投手では、今季開幕投手を務めた涌井秀章(ロッテ)が復活の兆しを見せている。近年は不振が続いていたが、昨年9月に3勝1敗、防御率2.29の成績を残した。昨季終盤からの好調が続いている涌井は、2勝3敗と負け越しているものの、5試合中4試合でQS(6回3自責点以内)を記録。4日の楽天戦では、西武時代の13年4月11日以来となる完投勝利を挙げた。今季はエースとして、故障さえなければチームを引っ張っていきそうだ。
その他にも高卒4年目の近藤健介(日本ハム)が、故障で二軍調整中の大野奨太から正捕手を奪いそうな活躍ぶり。後輩の筒香にキャプテンを譲る形となった石川雄洋(DeNA)も打率.343でリーグ1位。今季は横浜高出身の選手たちが熱い。
◆横浜高校出身で活躍が目立っている選手
<投手>
涌井秀章(ロッテ)
今季成績:5試 2勝3敗 防2.88
成瀬善久(ヤクルト)
今季成績:3試 1勝2敗 防3.00
<野手>
近藤健介(日本ハム)
今季成績:22試 率.288 本0 点4
石川雄洋
今季成績:24試 率.343 本0 点7
筒香嘉智(DeNA)
今季成績:25試 率.306 本6 点23
福田永将(中日)
今季成績:24試 率.297 本4 点16
※記録は4月26日終了時点のもの