社会そのほか速
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表の成績を見ていただきたいが、里崎氏の言う、防御率、3.50以上にあてはまるのは、久保、大瀬良、岩田、西の4人。
21日の横浜DeNA対阪神戦では、開幕投手を務めた久保と岩田が直接対決。久保は、立ち上がりの制球難を解消できずに初回に2失点。中畑監督が「エースが嫌な空気を作ってはいけない!」と激怒するほど、ふがいない内容だったが、一方、先取点をもらった阪神の岩田の方は変化球が切れて7回一死までパーフェクト。そのまま今季初勝利に結びつけるのかと思われたが、突如、3連打を浴びるなど崩れた。
「力んでしまった」とは、岩田の試合後コメント。ベテランといえど、未勝利の投手が勝利を意識したゆえの心理的変化がもたらしたミスだったのか。
里崎氏は「中継ぎ陣の出来も影響します。阪神、広島、横浜DeNA、楽天については、中継ぎがふるわないから、先発に勝ちをつけられない。もしくは、限界を超えて先発を引っ張りすぎて打たれるという事態にも陥っています。中継ぎ陣の信用が低いチームの陥る典型的な例です。ここで先発を酷使しすぎると、故障もしくは終盤に疲労度が増してパフォーマンス能力が下がる危険性もあります」という。また「大瀬良や西のように活躍した翌年のシーズンは、相手も研究をしてくるし、2年目は、よほど用心してかからないと落とし穴が待っています」と警鐘を鳴らす。
「援護がなくとも点を与えなければ負けない」と言う投手や指導者も少なくないが、「点をやらないのに勝てない」という試合も現実にはある。楽天の塩見は、7日のソフトバンク戦で、大隣憲司(30)と投げ合って9回を無失点に抑えながら勝てなかった。防御率も、2.77と悪くない。ここまで4試合の先発でクオリティスタートを守れなかったのは1試合だけ。彼の好投で、チームはひとつ勝ちを拾っている。塩見が投げた4試合のチームの平均得点は、0.8点。ソフトバンク戦に象徴されるように援護がないのである。
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