社会そのほか速
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JR東日本と東海、西日本の各社は3日、管内のみどりの窓口や自動券売機でSuica(スイカ)やICOCA(イコカ)などIC乗車券による定期券の継続購入が一時できなくなるなどのトラブルがあったと発表した。システム上の問題とみられ、各社が原因を調べている。
トラブルが起きたのは3日午後2時20分ごろから約1時間15分。JR東日本によると、定期券の継続を求めて行列ができる駅もあり、IC乗車券ではなく、磁気カードによる定期券を発行して対応した。
JR東日本の担当者は「年度始めの継続定期券を求める人が多い時期にご迷惑をおかけした」と話した。
講演でISSでのミッションを振り返る若田さん=3月20日午後、千葉市文化センター
国際宇宙ステーション(ISS)で日本人初の船長として、188日間の長期滞在ミッションを終えた宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士若田光一さん(51)が、ミッションへの思いをテーマに千葉市内で講演した。会場には小さい子どものいる家族ら約500人が詰め掛け、若田さんの語る宇宙の魅力や体験談に聞き入った。
講演では、宇宙滞在の様子やミッションについて紹介。若田さんは「重力のほとんどない環境を利用して、インフルエンザ治療薬などの開発実験をしたり、台風、地震などの災害映像を撮影、発信し、地上での復旧作業に役立てたりしている」と説明した。
宇宙から撮影した地球、オーロラなど幻想的な映像を披露し来場者の目を楽しませ、「星空を見ていると命のありがたさを感じる。宇宙へ行くと同時に地球の環境を守り、次の世代に伝えていかなければならない」と思いの丈を語った。
今後活躍が期待される日本人宇宙飛行士らにも触れ、「日本には船長の務められる能力、やる気を持った宇宙飛行士がいるので、次の船長が誕生するよう支援していきたい」と激励した。【もぎたて便】
スズキは2日、バッテリーにつながる部品が壊れ、充電されないことがあるとして、大型スクーター「スカイウェイブ」2万7921台(2007年2月〜12年2月製造)のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。同社は一部車両を11年2月にリコールしたが、その後も不具合が続いたため、再度実施する。
国交省によると、11年7月以降、エンストや始動不能など261件の不具合が報告された。事故は確認されていない。
札幌市・北円山の閑静な住宅街の、ビル地下にひっそりと暖簾(のれん)を掲げる和食店。
店主の川原恭弘さん(37)は道北の豊富町で生まれ育ち、調理の専門学校を卒業後、19歳から和食の道へ。すすきのの和食店などで腕を磨いた後、29歳の若さで独立した。北24条で人気店「海鮮居酒屋 北海」を営んでいたが、現在の店舗にたまたま縁があって2012年、店名も新たに移転オープンした。
その店、「季節処(きせつどころ) 川原」のメニューの主軸は、旬の魚介類や野菜を使った「本日のおすすめ」だ。品書きの組み立ては“素材ありき”なので、毎日の仕入れは真剣勝負。なかでも、メインの魚介類は、修業時代から付き合いがあるという「すすきの市場」の鮮魚店へ足繁(しげ)く通い、目の前の素材と向き合いながら、アイデアを膨らませてゆく。
川原さんの料理は、素材の持ち味をシンプルに楽しめる“引き算”の調理法が基本スタイルだという。例えば、この日の「おすすめ」に登場した「金目鯛(きんめだい)の煮つけ」は、醤油(しょうゆ)と砂糖、日本酒のみの煮汁でサッと炊き上げる。朱色の皮目に照りのある煮汁をまとい、一見、濃厚そうだが、箸を入れると、中の身は真っ白で、食感は驚くほどふっくら。金目鯛からにじむ上品な脂と、こっくり甘辛い煮汁が口の中で見事に調和する。
天ぷらは、食材によって衣の配合や厚みを微妙に変え、徹底的に油を切ることで、外はサクッ、中はほっこりの仕上がりに。ヒラメの刺し身は、「歯応えの違い」を楽しんでもらおうと、ひと切れで胴とエンガワを同時に味わえるようにさばく。料理の細部まで心を砕いている。
「修業時代から見守ってくださる長年のお客さんに、今も育てていただいています」と川原さん。そんなご贔屓(ひいき)から「何か旨(うま)いもん食べさせてよ」と一任される時はプレッシャーを感じるが、その分、励みにもなる。「『今日もおいしかったわ』と満足していただけた日は、テンションが上がりますね」
日本酒党の川原さんが取りそろえる地酒も、磯自慢や鶴齢、秋鹿など、なかなか通好みのラインアップ。
初めて訪れるなら、まずは先付、お造り、八寸、天ぷらと全12品を少しずつ味わえる「おつまみコース」(予約不要、2160円)を試してほしい。心憎い品ぞろえの地酒とともに味わえば、再び暖簾をくぐりたくなるはずだ。(文・葛西麻衣子 写真・藤倉孝幸)
【住 所】 札幌市中央区北3西26 N2ビル地下1階 (電)011・614・8588
【営業時間】 午後5時~午前0時(ラストオーダー午後11時30分)。日祝定休
【主なメニュー】 (日替わりメニューの一例)カニしんじょう702円、金目鯛の煮つけ1296円、お造り盛り合せ(三点盛り)1512円、穴子の白焼756円、春野菜の天ぷら盛り合せ918円など
※メニュー、価格などは変更されている場合があります。
山口県岩国市は新年度から、ふるさと納税制度で10万円以上を寄付した人に、同市の旭酒造が生産し、全国的な知名度を誇る日本酒「獺祭(だっさい)」を贈る。
人気の高まりで生産が追いつかず、入手が難しいといわれる名酒をお礼の品に加えることで、寄付額を伸ばすとともに「酒どころ岩国」のPRにもつなげる狙いだ。
ふるさと納税は、応援したい自治体に寄付すると個人住民税などの一部が控除される制度。同市はこれまで1万円以上の寄付者に対し、18品目の地元特産品(3000円相当)の中から希望の品を贈っていた。
寄付者から「高額寄付へのお礼の品を設けてほしい」との声が多数寄せられていたことから、プレミアム商品の導入を検討。全国的に人気の品や、10万円以上を寄付してでも受け取りたい品などを基準に選び、特に寄付者から要望の多かった獺祭に決めた。
プレミアム商品の第1号は、獺祭の中でも最高級の純米大吟醸酒「獺祭 磨き その先へ」(720ミリ・リットル、3万2400円)。10万円以上を寄付した市外在住の人が対象で、120件分を用意した。獺祭は若者や女性など幅広い層に人気で品薄状態のため、注文してから手元に届くまで2か月待ちの状態という。
31日に定例記者会見で発表した福田良彦市長は「10万円以上寄付しても受け取りたいと思ってもらえる品を選んだ。今後も市内の企業からプレミアム商品を募り、充実させていきたい」と話した。
市市民協働推進課によると、同市のふるさと納税の件数と額は2008年度が6件34万円だったが、1万円以上の寄付者にお礼の品を贈り始めた13年度は43件約133万円に増え、14年度は466件約651万円となっている。
県内では、下関市が14年6月から3万円以上の寄付者に「トラフグ刺し・ちりセット」などを贈っているほか、山口市は新年度からお礼の品をこれまでの11品目から96品目に増やすなど、寄付額を増やすための取り組みが活発化している。(牟田口洸介)