社会そのほか速
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カナデン本社が入るビル=10日午後8時25分、東京都港区
JR貨物(東京都渋谷区)の工事をめぐり、接待を受けた見返りに工事参入の便宜を図ったとして、警視庁捜査2課は10日、JR貨物事業開発本部開発部グループリーダーの富永英之容疑者(45)=品川区勝島=をJR会社法違反(収賄)容疑で、電気機器販売会社「カナデン」(港区)の営業担当課長、三枝裕祐容疑者(47)=大田区池上=を同法違反(贈賄)容疑で逮捕した。同課によると、いずれも容疑を認めている。
〔写真特集〕現金ざくざく! 脱税摘発
警視庁は同日、カナデン本社など数十カ所を家宅捜索した。
逮捕容疑は2012年6月中旬~14年8月上旬ごろ、JR貨物が管理する照明設備改修や建築工事で便宜を図った見返りとして、富永容疑者は三枝容疑者から計7回、風俗店で計約43万円相当の接待を受けた疑い。
便宜を図る対象となった工事は、JR貨物が12年12月~13年11月に発注した、貨物ターミナル駅(品川区)の物流施設倉庫の改築や新築工事。いずれも別の建設会社が元請けとなったが、空調・照明設備工事についてはカナデンが下請けに入った。カナデンはそれまで、JR貨物の下請け工事を受注したことはなかった。
警視庁が大麻取締法違反容疑で逮捕した男が大麻草を栽培していたマンション一室(同庁提供)
マンション内で大麻を営利目的で所持したとして、警視庁組織犯罪対策5課などは10日までに、大麻取締法違反(営利目的所持)容疑で、会社員栗原一浩容疑者(47)=東京都練馬区石神井町=を現行犯逮捕した。
同課によると、栗原容疑者は自宅近くにマンションを借り、大麻草を栽培していた。部屋から大麻草とみられる苗木など71本や照明器具、肥料などを押収。同容疑者は容疑を認め「将来の生活が不安で、大麻を栽培して利益を得ようと思った。売るあてがあった」などと話しているという。実際に販売する前に摘発された。
九州大学医学部キャンパス内に開館した「医学歴史館」=1日午後、福岡市東区
110年以上に及ぶ九州大学医学部の歩みを伝える「医学歴史館」が、福岡市東区の医学部キャンパス内に開館した。
歴史館は、医学部同窓会の寄付により設立。運営は大学と同窓会が共同で行う。創立時の解剖学講堂の外観が忠実に再現された館内には、過去に使用されていた人体標本や医療器具、カルテなどを中心に計63点の資料が展示されている。鉄筋2階建てで、1階では常設展示、2階では企画展示を行っていく予定。
一方、第2次世界大戦末期に、生体実験により米軍捕虜8人全員を死亡させた「生体解剖事件」についても、事件の概要と大学の対応を記載したパネルなど2点が展示された。今後は、関連資料のさらなる展示も検討するという。
同大の住本英樹医学部長は、「過去を冷静に見つめ直すことが、われわれを正しい道に導いてくれると考えている。医学・医療に携わる人はもちろん、それを目指そうとする学生・中高生、また、一般の方々にもぜひ見ていただきたい」と話す。
同大医学部は、1903年に京都帝国大学福岡医科大学として開学。これまでに1万3000人以上の卒業生を輩出している。
熊本北署は10日、生後間もない次男に頭をたたくなどの暴行を加え、意識不明の重体にしたとして、傷害の疑いで熊本市の自称アルバイト太田歩容疑者(29)を逮捕した。
熊本北署によると、太田容疑者は「子供の夜泣きにいらいらした」と供述している。
逮捕容疑は昨年5月下旬~6月19日、自宅で当時生後1カ月の悠歩ちゃんの頭を平手で複数回たたいたり、体を揺さぶったりして、急性硬膜下血腫などの傷害を負わせた疑い。
熊本北署によると、太田容疑者と妻が昨年6月19日、「次男の顔色が悪い」と病院に連れて行った。病院は翌日、同署に通報した。悠歩ちゃんは現在も意識不明だという。
大手産業用機械メーカー、CKDの梶本一典社長(58)は9日、読売新聞のインタビューに応じ、本社工場(愛知県小牧市)の敷地内に新工場を建設し、8月から生産を始めることを明らかにした。生産技術の向上を目的とした「マザー工場」に位置づけ、生産効率を引き上げる。
医薬品の包装機械を生産している本社工場は、部品の加工、組み立て、検査などを行う場所がそれぞれ離れており、効率が悪いことが課題だった。
マザー工場は、本社工場の各部署の稼働状況や、半製品の情報などを一元的に管理し、最も効率的に生産できるよう指示する。マザー工場で得たノウハウは、他の工場でも生かす。
世界的に産業用機械の需要は増えており、CKDも国内外で増産対応に迫られている。
CKDの設備投資額は、2012年度の27億円から、13年度は中国工場の新設などで58億円に達し、14年度は60億円を超える見通しだ。今年6月には、トヨタ自動車の新工場が予定されるメキシコにも進出する。海外での売上高の比率は、現在の26%から17年度に30%に引き上げる目標を示した。
梶本社長は「最近は、新興国でも労働コストが上がっている。省力化した生産体制に変えていくために、マザー工場が指導役となって生産技術などを教えていく」と述べた。国内外の技術者の研修所を新たに設置する考えも示した。
■梶本一典社長 80年同志社大工卒、シーケーディ(現CKD)入社。取締役常務執行役員を経て、2008年6月から現職。岐阜県出身。