社会そのほか速
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
大手産業用機械メーカー、CKDの梶本一典社長(58)は9日、読売新聞のインタビューに応じ、本社工場(愛知県小牧市)の敷地内に新工場を建設し、8月から生産を始めることを明らかにした。生産技術の向上を目的とした「マザー工場」に位置づけ、生産効率を引き上げる。
医薬品の包装機械を生産している本社工場は、部品の加工、組み立て、検査などを行う場所がそれぞれ離れており、効率が悪いことが課題だった。
マザー工場は、本社工場の各部署の稼働状況や、半製品の情報などを一元的に管理し、最も効率的に生産できるよう指示する。マザー工場で得たノウハウは、他の工場でも生かす。
世界的に産業用機械の需要は増えており、CKDも国内外で増産対応に迫られている。
CKDの設備投資額は、2012年度の27億円から、13年度は中国工場の新設などで58億円に達し、14年度は60億円を超える見通しだ。今年6月には、トヨタ自動車の新工場が予定されるメキシコにも進出する。海外での売上高の比率は、現在の26%から17年度に30%に引き上げる目標を示した。
梶本社長は「最近は、新興国でも労働コストが上がっている。省力化した生産体制に変えていくために、マザー工場が指導役となって生産技術などを教えていく」と述べた。国内外の技術者の研修所を新たに設置する考えも示した。
■梶本一典社長 80年同志社大工卒、シーケーディ(現CKD)入社。取締役常務執行役員を経て、2008年6月から現職。岐阜県出身。