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オウム真理教元信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判は23日午後も東京地裁(中里智美裁判長)で被告人質問が続いた。被告は2件のVX襲撃事件(1994年12月〜95年1月)について「VXは効果がないと思っていた」と改めて殺意を否認した。95年2〜3月の仮谷清志さん(当時68歳)監禁致死事件では、拉致に関与したことは認めたが、指示に従っただけだとした。
被告は、VX襲撃事件で井上嘉浩死刑囚(45)の指示を受け運転手や実行役の補助をしたと認めたが「何のためにやるのか説明はなかった」と述べた。VXが教団の説法で猛毒とされていたとする一方で、「教団で作れるのか疑問があった。(教団の)科学技術省が作った物は当てにならないというのが常識だった」とした。
事件では1人が死亡し、1人が重傷を負った点は「被害者がどうなったか、誰からも聞いていない。人が死ぬとは考えていなかった」と説明。事件後に、教団の病院で解毒の治療を受けたことについても「(VXで)健康被害が出ると思っていなかった」と述べ、殺人の隠語として「ポア」という言葉が使われていたことも「知らなかった」とした。
一方、仮谷さん事件については「仮谷さんの足を持ってワゴン車の中に入れた。薬で眠った仮谷さんを別の車に移し、自分の運転で山梨県の教団施設に連れて行った」と述べた。仮谷さんはその後に死亡したが、被告は「自分のやるべきことは終わったと思い、その後どうなるかは考えなかった」とした。【島田信幸】