厚生労働省は１３日、天皇、皇后両陛下が４月に訪問される太平洋戦争の激戦地、パラオのペリリュー島に、旧日本兵の遺骨収集のため今月２４〜２９日の日程で職員２人を派遣すると明らかにした。旧日本軍の陣地となった壕（ごう）１カ所を現地政府と協力し、２５〜２８日に発掘作業を行う予定。

　　ペリリュー島では、太平洋戦争末期の米軍との戦いで、旧日本軍約１万人が戦死。約２６００柱の遺骨が島内に埋もれているとみられ、ペリリュー州政府が両陛下の訪問前の３月中に、壕を掘り起こす意向を示した。

　　ペリリュー州政府によると、埋もれたままになっている壕は同島内に２００カ所以上あるという。

　　同省の担当者は「これを第一歩として、島内の残りの壕も発掘できれば」と話している。