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宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した水星の磁気圏探査機(MMO)が完成し、相模原市のJAXA宇宙科学研究所で15日、報道陣に公開された。欧州宇宙機関(ESA)が開発した大型の表面探査機(MPO)と組み合わされ、アリアン5ロケットに搭載。来年7月以降に南米のフランス領ギアナから打ち上げられ、2024年1月に水星周回軌道に投入される予定。
この日欧の「ベピコロンボ計画」は、水星の磁気圏や表面地形などの観測を通じて内部構造を探り、水星をはじめ金星、地球、火星の「地球型惑星」ができた過程の解明を目指す。
日本のMMOは本体が直径1.8メートル、高さ約1メートルの八角柱形で、重さ約280キロ。開発費は152億円。欧州側の運用で水星を南北に周回する軌道に投入されてから、アンテナや磁場計測マストを展開する。