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国立教育政策研究所は3月10日、キャリア教育支援資料「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査」パンフレット 子供たちの「見取り」と教育活動の「点検」~キャリア教育を一歩進める評価~を作成し、全国の小中学校、高校、教育委員会に配布することを公表した。
支援資料は、「キャリア教育・進路指導に関する総合的実態調査」の結果をもとに作成。調査結果からキャリア教育の「評価」の仕方がわからない先生の悩みが判明しており、キャリア教育で進めるべき評価を「見取り」と「点検」に分け、ポイントや事例を用いて解説している。
パンフレットでは、「評価」は子どもたちの学びの成果や課題を理解する「見取り」と学校の教育活動の実施状況をとらえる「点検」に分けられることについて説明。「見取り」を行う上で「社会的・職業的自立に向けて身に付けさせたい力を明確にする」「児童生徒の実態を踏まえた評価水準・指標を設定する」「身に付けさせたい力を児童生徒と共有する」の3点の大切にしたいポイントを紹介している。
「見取り」の事例として、児童生徒の学びを生活や社会と関連付けながら理解させる工夫や掲示物を活用するなど、大切にしたいポイントのアプローチの仕方やポイントの理解を深めるための情報を解説している。
「点検」を計画立案の際に重視している学校が多くないため、「組織の視点から、実践を継続的に進められる体制をつくる」「指導計画の視点から、目標・計画・実践の一貫性を確認する」「連携の視点から、キャリア教育の充実につながる関係性をつくる」の3点をポイントとして挙げている。
「点検」の事例として、児童生徒の自己評価と教職員の意識調査を組み合わせて分析し、教職員の共通意識の育成につなげる工夫を行う。重点目標に対応するアンケート結果の指導計画や授業作りの見直し、地域社会や企業・保護者の声を取り入れることを紹介している。
さらに、「ポートフォリオ(子どもたちの学習経験や活動の記録を一元化したもの)」は子どもたちの学びを評価するための重要な資料として、校種を超えて活用を続けるとより有効だとしている。
パンフレットは、各都道府県・政令指令都市教育委員会および各小学校、中学校、高校に送付し、同研究所のホームページでも掲載する。