社会そのほか速
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生まれたばかりのわが子を抱いた若い母親が、レンズを見据えて語る。「この命を護(まも)る。あなたが生まれて私は戦士になった」――。
命が誕生する瞬間を撮り続けている写真家、松永知恵美さん(49)の写真展「誕生」が、高島市安曇川町の藤樹の里文化芸術会館で開かれている。展示された64点には、写された人が初めてわが子を抱いたときの気持ちが綴られており、見る人の共感を呼ぶ。22日まで。16日は休館。
妊娠や子育てについて考える機会を提供しようと、市と地元のNPO法人が開いた。
松永さんは岐阜県瑞穂市在住で、2児の母。ブライダル写真のスタジオを手伝うちに写真に目覚め、30歳代前半で「いのちの誕生」をテーマに撮り始めた。赤ん坊や妊婦ばかりにカメラを向けたのは、「私の心がいつも新鮮になり、勇気づけられるから」という。
これまで写した相手は約500人。「初めて撮った赤ちゃんが今月、中学を卒業しました」と笑う。会場には懐かしい童謡がBGMとして流れており、「ホッとする空間と時間を楽しんでほしい」と話している。入場無料。(宮明敬)