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19日、チュニジアの首都チュニスの国立バルドー博物館近くで警戒に当たる治安要員(AFP=時事)
【チュニス時事】チュニジアの首都チュニスで日本人3人を含む多数の外国人が犠牲となった観光客襲撃テロ事件で、過激派組織「イスラム国」が19日、犯行を認める音声メッセージをインターネット上に公開した。同組織はさらなる攻撃を予告した。AFP通信が伝えた。
一方、チュニジア大統領府は同日、治安部隊が容疑者9人を逮捕したと発表した。事件に直接関与したのは4人で、残りは犯行グループの関係者という。このほか、実行犯2人が襲撃現場で射殺されている。
ロイター通信によると、事件の死者は4人増え、23人になった。うち20人が外国人。日本人では、埼玉県の宮崎チエミさん(49)、娘の遥さん(22)、60代の成沢マチヨさん=東京都=が死亡した。負傷者は結城法子さん(35)、天井健二さん=東京都=ら3人。天井さんは軽傷のもよう。
カイドセブシ大統領は18日、フランスのテレビ局に対し、実行犯はリビア東部を拠点とするイスラム過激派組織「アンサール・シャリア」と関係していると指摘し、「容赦なくテロと戦う」と宣言した。
事件は18日に発生。武装した男らが国立バルドー博物館を訪れた観光客に銃を乱射した。多くの観光客はイタリアからクルーズ船に乗ってチュニスに入り、バスで博物館に到着した。チュニジア政府は24日までに博物館を再開すると発表した。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)によれば、18日は博物館近くの国会議事堂でテロ対策法案が議論中だったが、事件との関連は不明。観光客が訪れる博物館が襲撃されたため、外国人を狙った犯行との見方も出ている。
チュニジアは民主化要求運動「アラブの春」で民主化に成功したが、政治活動に対する締め付けが緩和されたため、イスラム過激派が勢力を拡大。「イスラム国」に共鳴する若者ら数千人がシリアなどに渡航したとされる。ニューヨーク・タイムズ紙によると、同組織支持者はインターネット上で襲撃テロを称賛している。