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*16:48JST サイオス Research Memo(8):世界初の機械学習技術を用いたITオペレーション分析ソフト
■中期計画
(2)「SIOS iQTM」の概要
サイオステクノロジー<3744>が今2月に発表した新製品「SIOS iQTM」は、世界で初めて機械学習技術※を用いた画期的なITオペレーション分析ソフトウェアで、今後の同社の収益を大きくけん引する可能性のある大型製品として注目される。
※人間が行っている学習能力と同等の機能をコンピュータで実現しようとする技術、様々なデータから有益な情報を発掘するもの。
○開発の背景
従来、ITシステムの稼働状況は人的に監視・管理しており、システム障害発生時の対応を行ってきたが、ここ数年のクラウドコンピューティングの普及によって、サーバーの仮想化が進んだほか、最近ではネットワークの仮想化も進み始めるなどで、一旦、システム障害が発生した際の原因究明が極めて困難な状況になっており、IT管理者の作業負荷も増大しているのが課題となっていた。とりわけ、多くのサーバーを使用し、大量のデータ処理を行う金融業界や放送・通信業界、ECのマーケットプレイス企業などにおいては、その影響がより深刻となっている。こうした課題に応える格好で開発されたのが、今回発表された「SIOS iQTM」で、システム障害の発生リスクを未然に防ぐほか、IT管理者の作業負荷の大幅軽減にも寄与する製品となっている。
○「SIOS iQTM」の機能
「SIOS iQTM」の機能を簡単に説明すると、まずソフトウェアの導入段階で自動的にアプリケーション、コンピュータ、ストレージ、ネットワーク間の過去の稼働パターンをトラッキング(調査・追跡)し、正常稼働時におけるパラメータ(しきい値)を学習させる。こうして学習した情報を踏まえて、実際のシステム稼働時に様々なデータを収集・評価・分析するなかで、システム障害の発生につながる可能性のある異常なパラメータを自動検知した際には、障害の発生を未然に防ぐ指示を出す、といった流れになる。従来はIT管理者がシステムの稼働状況を監視し、障害が発生すればその原因究明や復旧などに膨大な時間とコストがかかっていたが、こうした問題が「SIOS iQTM」を導入することによって解決することになる。
その他にも、企業が使用しているサーバーの台数やストレージ容量などハードウェアの稼働率を計測し、オーバースペックになっていないかどうかの評価機能がついているほか、ストレージに関しては最適なパフォーマンスを得るためのシミュレーション機能(ストレージでHDDとSDDを比較した際のパフォーマンス比較)も付加されている。…