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[東京 23日 ロイター] – 日立製作所 (6501.T: 株価, ニュース, レポート)は23日、英国・スコットランドの鉄道運行会社ファーストグループ社(本社アバディーン)から、高速鉄道車両173両(29編成)を納入する優先交渉権を獲得したと発表した。
受注額は非公表だが、関係者によると、35年の保守契約を含めて2000億円超の案件になる。
優先交渉権を獲得したのは、日立が開発した標準型高速車両 「AT―300」で、英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP)に納入した車両と同タイプ。英国運輸省の承認を条件として、正式契約に向けて交渉する。
ロンドン・パディントン駅から、英国南西部のプリマス駅を経由して、ペンザンス駅までを結ぶ全長488キロメートルの路線向け。運用開始から40年以上が経過した老朽車両の置き換えで、新車両の運行開始は2018年以降を目指す。今回の車両29編成のほか、30編成の追加納入の可能性もある。
日立の鉄道事業の売上高は13年度に1682億円だった。15年度に2000億円、16年度に2400億円を計画する。
すでに日立は、英国運輸省のIEPに対し、車両866両を納入する予定があるほか、オランダの鉄道運行会社アベリオ社から、スコットランドを走行する車両234両を受注済み。欧州市場では、英国、スコットランドでの受注実績を伸ばしている。
(村井令二)
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