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[ニューヨーク 20日 ロイター] – 20日のニューヨーク外為市場では、米国の金利上昇ペースが予想よりも緩やかなものになるとの観測から、ドルが広範な通貨に対して下落した。
終盤の取引で、ドル/円は0.5%安の120.61円。週初からは約1%の下落となる。ドルはユーロに対して1.3%安1.0796ドル。週初からは3%の下落となり、1週間の下落率としては2011年10月以来最大となった。
ドルはスイスフランのほか、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨に対しても下落した。
米連邦準備理事会(FRB)が18日に公表したFRB当局者の経済見通しによると、2015年末時点の適正なフェデラルファンド(FF)金利見通しの中央値は0.625%と、12月時点の1.125%から大幅に引き下げられた。
ノムラの世界外国為替部門責任者、ジェンス・ノードビグ氏は、FRBの金利見通しの大幅な下方修正について、前回見通しを発表した12月以降、ドル高が急速に進んだことが背景にあると指摘。
「FRBがドルの急激な動きに敏感になっていることが示された。ドル高がさらに進めば、利上げ開始時期が一段と遅くなる可能性もある」との見方を示した。
ただ市場では、ドルの下落は一時的なものとの見方も出ている。ジャネイ・モンゴメリ・スコットの首席投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏は、この日の下落は一種の調整だったとし、米国外の中央銀行が緩和策をとるなか、ドルの地合いは依然として強いと見ていると述べた。
*写真を追加して再送しました。
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