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[名古屋 29日 ロイター] – トヨタ自動車(7203.T: 株価, ニュース, レポート)は29日、初めて個人を対象にした投資家向けイベントを名古屋市内で開いた。豊田章男社長が戦略や理念などを説明し、「トヨタの株を持っていて良かったと言っていただけるよう、精いっぱい努力していく」と強調。一方、投資家からも要望や意見が出た。
来場者は入場無料だが、事前に申し込みが必要。インターネットを通じて約1万3000人の応募があり、参加者は抽選で選ばれた。トヨタの個人株主、トヨタに興味のある個人投資家や大学生など約3500人が来場した。
豊田社長が基調講演し、ニュースキャスターとの対談を実施。「トヨタの未来へのチャレンジにご支援をいただきたい」と来場者に呼びかけた。
燃料電池車「ミライ」の試乗・展示エリアや、来場者の質問に担当役員が直接答えるコーナーも設けた。来場者からは「次世代車だけでなく、今の主流であるガソリン車の2―3年先、長くても5年先の商品開発や新技術に関する情報をもっと発信してほしい」との要望が上がったほか、サプライヤーに対する考え方、世界販売で首位の座を争っている独フォルクスワーゲン(VOWG_p.DE: 株価, 企業情報, レポート)への対抗戦略などを問う声もあった。
また、ある大学生は「トヨタ株は高すぎて買えない。就職先候補として社長の話を聞きにきた」といい、トヨタ株の購入を検討している女性投資家は「トヨタ株は今月、上場来高値を更新してしまい、買いにくい」と話していた。
同社は昨年、自動車メーカーとして世界で初めて販売台数1000万台を突破。この先は「前例のない道を切り開いていく道であり、投資家の皆様と歩んでいく道」と豊田社長は指摘、「次の100年も『車は楽しいぞ』と言っていただけるようなモビリティ社会の実現に貢献したい」と話し、「トヨタが持続的な成長を続けることが、社会にとっても良いことだと言っていただけるようにしたい」とも語った。
続く…
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