社会そのほか速
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「最近の新人って、生ぬるいよね」「私たちの仕事は、あんなもんじゃなかった」などと、後輩や部下を指導する立場にいると、つい言ってしまっていないだろうか?
しかし、おそらく自分が新人の頃も、まったく同じように思っていた人が社内にいたはずだ。では、なかなか学生気分が抜けず、仕事をちょっと甘く見ている新人や後輩を奮い立たせるためには、どうしたらよいのだろうか?
そこで今回は、世界的なロングセラーとして有名なD・カーネギー氏の著書『人を動かす 新装版』をひも解きつつ、人のやる気を引き出すコツを3つご紹介しよう。
■1:ほめることに見返りを求めない
「ほめて人を伸ばす」ということは、多くの自己啓発本にも書いてあることだが、ほめるときに“相手が動いてくれる”という見返りを求めてはいないだろうか? これについてカーネギー氏は、
<他人を喜ばせたり、ほめたりしたからには、何か報酬をもらわねば気がすまぬというようなけちな考えを持った連中は、当然、失敗するだろう>
と同書のなかで述べている。後輩新人社員に対しても、相手が会社にとって重要な存在だということを伝え、心からのほめ言葉を紡ごう。
■2:ミスを指摘するときは自分の失敗談を添える
新人や後輩がミスをしたときに、プライドを傷つけないように間違いを指摘しないでいるのも、小言を言い続けるのも、どちらも逆効果である。同書のカーネギー氏の著述によると、
<人に小言をいう場合、謙虚な態度で、自分は決して完全ではなく、失敗も多いがと前置きして、それから間違いを注意してやる>
のがよいと言っている。後輩新人社員がミスをしたときには、ミスはミスとして指摘しつつ、自分の失敗談についても話してみよう。
■3:“松岡修造”のような情熱をもって激励する
カーネギー氏は同書のなかで、人を奮起させるためには、激励することがいかに重要かをつづっている。
<子どもや夫や従業員を、ばかだとか、能なしだとか、才能がないとかいってののしるのは、向上心の芽を摘み取ってしまうことになる>
決して感情的にならず、松岡修造さんのように“情熱的”に後輩社員を応援してみるのも、効果的かもしれない。そうすることで、あなたの情熱は周りに感染していくだろう。
以上、やる気のない後輩を奮起させるコツを3つをご紹介したが、いかがだろうか?
「すぐに役立つことは、すぐに役立たなくなる」というのは、伝説の教師と呼ばれた故・橋本武さんの言葉である。社会の構造が驚くようなスピードで変化していく今、人に対しても“すぐ役立つ人材になること”を求めてしまうが、それを急いでは人は育てられない。
後輩が成長し、人を指導する立場になった時に、根気強く指導したあなたの言葉や精神は、確実に引き継がれていくだろう。
就職や転職を考えたとき、まずは転職サイトなどを見て求人情報を収集したり、気になる企業のホームページをチェックしているのではないだろうか?
もちろんそれも間違いではなく、むしろ最初に行うべきことである。しかし、日本法規情報株式会社の調査結果によると、“企業イメージに影響を与えた情報”として、会社のホームページはランク外だったようだ。
では、一体何が企業のイメージに大きな影響を及ぼすのだろうか? ある企業のイメージを正確につかむために、何をチェックすればよいのだろうか?
そこで今回は、転職時にホームページ以上に重要になる“企業情報”のチェック方法について、ご紹介していこう。
■1:現在働いている人のSNS等の情報
同調査で、企業イメージに影響を与えたものとして1位だったのは、“現在職場で働いている人の情報(SNS等)”が29%である。2位も、“過去、その職場で働いていた人からの情報(SNS等)”が26%と、半数以上が、人から直接得られる情報と回答している。
もしあなたが、Facebookで働き先を記載して公開で何かを書き込んでいたりしていると、それが企業のイメージに大きく影響を与えるということである。
逆に、転職活動において興味のある企業がある人は、このような現場の社員のアカウントがないか探してみると、実際にどんな人が働いているのか、企業研究の一つとしてイメージが湧きやすいのではないだろうか。
■2:企業の応対等に関するネットでの口コミ
次に影響を与えるとされているのが、“企業の応対等に関するネットでの口コミ”で、22%。最近は元社員や現役社員が匿名で書き込める口コミサイトも増えている。
匿名とはいえ、多数の人が影響を受けているようだ。転職を考えている際は、口コミを参照してみるのも一つであろう。
■3:電話での企業の応対
やはりおろそかにできないのが“電話応対”である。実際に電話応対をするのは、派遣社員やアルバイトに任せている会社も多いが、企業のイメージに大きく影響を与えているのが実態だ。
電話応対に疑問を感じる会社は、顧客に対する意識が低いと判断してもいいのかもしれない。
以上、転職時にチェックしておきたい、企業のイメージに影響を及ぼす情報についてご紹介したが、いかがだろうか?
転職を検討している人も、現在働いている人も、どちらもが注目すべき調査結果だったのではないだろうか。
どちらにしても、企業に属している限り、自分もその企業の顔であるということを忘れてはいけないのである。