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ラップタイムを重視しているドイツの自動車メーカーはどこもパフォーマンス部門を抱えている。メルセデス・ベンツはAMGを、BMWはM部門を、アウディは「S」や「RS」モデルを手がける100%子会社のクワトロGmbHを持っている。フォルクスワーゲンもホットハッチのRラインがある。ポルシェはそれ自体が高性能車専門メーカーであるにも拘わらず、ポルシェ GTと呼ばれるパフォーマンス部門がある。最近では911以外にもGTが設定されるようになったが、このまま際限なく幅を広げていくというわけではないようだ。
米自動車雑誌『Car and Driver』が、ポルシェ GTシリーズの開発責任者Andreas Preuninger氏とR&D部門トップの Wolfgang Hatz氏から話を聞いたところ、この部門が手掛けることは限定されているという。「我々はクルマを出来るだけ軽く、出来るだけアナログにしたい。と同時に、サーキットで走ったときにより楽しめるようにしたい」とPreuninger氏は語っている。そのために、ターボ過給やデュアル・クラッチ式トランスミッションなどのテクノロジーは採用するが、車両重量がかさむことや複雑さ、そしてスペースの問題から4輪駆動は考えていないようだ。
先代モデルの997型に登場した「911 GT2」は「911ターボ」の4輪駆動から後輪駆動に変更されていた。だが、現行991型にGT2が設定される予定はないらしい。代わりにジュネーブ・モーターショーでは4.0リッターに拡大された6気筒エンジンが自然吸気のままで500psを発揮する新型「GT3 RS」が発表されている。しかし恐らく次の世代の911では、高性能なGTモデル(GT2にしろGT3にしろ)も、他の911と共にターボ付きとなる可能性が高いだろう。
また、Preuninger氏によれば「カイエン」や「マカン」のようなSUVにはGTが設定される可能性は低いようだ。「(そういうモデルのGT仕様は)想像できない。GTモデルの可能性について、我々は今も多くのアイディアを持っているが、GTを名乗るスポーツカーはモータースポーツとの関連が不可欠。カイエンでモータースポーツに参戦することがない限り、そのGTモデルが登場する見込みはないだろう」と語っている。「カイエンGTS」はツッフェンハウゼンのレーシング部門の手を借りなくても、BMW「X5 M」やメルセデス「GL63 AMG」、そしてアウディ「SQ5」に対抗できる高性能4輪駆動モデルに仕上がっている。…