【アテネ＝青木佐知子】ギリシャの支援交渉が難航する中、チプラス首相（４０）は国内で根強い人気を保っている。

　　チプラス氏が暮らすアテネ郊外のキプセリ地区では、欧州連合（ＥＵ）側に強気の姿勢を崩さない首相を支持する声が相次いだ。

　　「ギリシャが各国から非難されている大変な時に、何とかこの国の将来を変えようと努力している」

　　同地区で商店を営むキモナス・パラスハキスさん（５２）は、健闘をたたえた。急進左派連合が野党だった頃、チプラス氏は牛乳やチーズを買いに店を訪れ、「『このままではギリシャが壊される』と、緊縮策にモンクレール 店舗 レディース懸念を示していた」という。

　　キプセリは移民や低所得者が多い下町。通りの壁には落書きが目立ち、店の３分の１は閉鎖したままだモンクレール ダウン キッズ。

　　ギリシャでは軍政が崩壊した１９７４年以降、新民主主義党と、全ギリシャ社会主義運動（ＰＡＳＯＫ）の２大政党が公務員ポストのばらまき競争を続け、汚職や縁故主義が広がった。両党が加わらないモンクレール アウトレット ジャズドリーム初めての政権が、今年１月に発足したチプラス政権だった。

　　土木技師から政界に転じた「庶民派」としての親しみやすさと、クリーンなイメージで２大政党に不満を抱く幅広い層の支持を集める。世論調査会社ＧＰＯによると、チプモンクレール Tシャツラス氏の６月の支持率は６０％に達した。

　　雑貨店を営むビビさん（６４）は、「チプラス氏は一生懸命に交渉している。緊縮策が始まった５年前に彼が首相だったら、こんな大不況にはならなかった」とエールを送る。６月２９日に預金の引き出し規制が始まった後、ツケ払いの客が増えたのは心配だが、政権を応援するという。

　　批判の声もある。歯科医のアポトリス・ググチスさん（６２）は、「彼の狙いは交渉を長引かせ、ギリシャを旧通貨ドラクマに引き戻すこと。幼稚な理想主義だ」と指摘する。菓子店店員ステラ・グラルコスさん（１９）は「私は急進左派連合は支持しないが、現状を変えてほしい、という気持ちで国民は一致している」とチプラス人気に理解を示す。