社会そのほか速
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【相談者:20代女性】
はじめまして。実は今、付き合って半年の彼がいるのですが、最近暴力を受けるようになりました。突然怒りだしては暴力を振るうのですが、その後急に優しくなります。こんな状態は耐えられないと思い始め、「別れたい」と伝えたのですが、 「別れたくない」と彼が泣いてすがってきて、その後は優しいんです。
でも、ちょっとした口論になると暴力を受けて、その後優しくなっての繰り返しで、この状況から逃れたくて別れたいと思っても、私も彼のことが好きなので、彼の優しい面を見ると別れられません。どうすればいいのでしょうか?
●A. 自分自身を大切にして! 2人が幸せになるために……。
こんにちは。ご質問ありがとうございます。水沢真です。
現在、日本の女性の4人に1人がDV(ドメスティック・バイオレンス)にあっているという調査結果が出ていますが、実際にその被害を相談してくる人はごく一部と言われています。
●DVをする人の特徴
DVをする人の特徴をあげると、相手への嫉妬深さや支配的な態度、あるいは相手への過剰な期待などの依存度が高いのと同時に、自身がコミュニケーションを苦手としている人が多いです。
さらに、男性がDVをしやすいのは、体内の『テストテロン』の分泌が多量であるとの調査結果も出ています。その要因が組み合わさり、結果、“身体的な暴力”として自身のパートナーに行ってしまうのです。
DVは身体的な暴力の他に、大声で怒鳴ったり、無視をしたりする“言葉による暴力”や男女の深い関係を強制するような“性的な暴力”なども含まれます。
●DVを受けた理由は「自分が悪いから」
DVを受けた女性は、DV後に過剰な優しい態度を取ってくる相手に対して、「私が悪かったんだ」という気持ちと同時に、「暴力を振るう彼は本当の彼ではない」という思い込みが発生します。
DVを受けたとしても、「またいつもの優しい彼に戻ってくれる……」そう思い込んでいませんか? その思い込みから、心理学的に『共依存の関係』が生み出され、DVが繰り返されても関係を断ち切れない状態に陥ってしまうのです。
●勇気を持って全てを断ち切る!
共依存の関係は、どこかで断ち切らない限り、決して回復することはありません。断ち切るためには、「相手の存在が無くても自分は生きていける」という自立心と行動力がポイントになってきます。
相手への思い込みや期待は一切断ち切ること。そのためには、もちろん物理的な距離も置き、連絡も一切絶つこと。その勇気が大切ですし、その行動もまた必要です。その勇気と行動こそが、お互いが幸せになれる最初の一歩になります。
●DVは、ストーカー行為などの犯罪にもなります
犯罪を生む関係に一切のメリットはありません。また、体の傷と同時に心の傷も大きいのです。たとえ体の傷は治ったとしても、心の傷は回復するまでに相当な時間を費やしたり、あるいは一生人間不信な状態を抱え、生きていかなければいけなくなります。
そんな一生を送ることなく、自分自身をもっと大切にして、心から笑える幸せがきっと来るはずです。自身の勇気と新たな行動が、幸福に導くことを忘れずに自分の人生を大切にしてくださいね。
【参考リンク】
・交際相手からの被害経験 | 内閣府男女共同参画局(PDF)
●ライター/水沢真(ビューティーメンタル専門家)