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中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で150万人以上のフォロワーを持つ、中国の写真・カメラの情報を発信するメディアが12日、東日本大震災による津波で流失した写真を集めて持ち主に返す「記憶の保存プロジェクト」について紹介したところ、多くの中国ネットユーザーによる共感を呼んだ。
ツイートは、「2011年の津波発生から4年、『記憶の保存プロジェクト』という意義深いプロジェクトが行われてきた」と紹介。津波で流された写真41万枚を集めて修復作業を行い、そのうち9万枚あまりが、すでに持ち主の手元に戻ったと伝えた。添付された画像からは、津波によって損傷した写真や、それらを修復する作業の様子、収集した写真を建物内に掲示している様子などを見ることができる。
このプロジェクトを知った中国のネットユーザーからは、「何とも言えない感動」、「写真は永遠だ」、「科学技術には代えられない温情がある」、「写真が修復できるかはともかく、分類してきれいにするだけでも膨大な作業。本当に敬服する」といったコメントが寄せられた。
また、「日本人の風格だ」、「日本人の人情に無上の敬意を覚える」、「こういったことができるのは日本だけな気がする。なぜか分からないけれど、そう感じるんだ」、「個別の問題では争いもあるけど、こういう点で彼らはわれわれよりもいいことをたくさんしている」など、日本人の心意気を賞賛するユーザーも多く見られた。
一方、「くだらない。いまもがれき処理が終わっていないのに何やってるのだ。まずは被災者の衣食住に関心を払うべきじゃないのか。こんなことして何の意味がある」という批判的な意見もあった。このコメントを見たかどうかは分からないが、別のユーザーは「中国ではこれは『意味のないこと』になるな」という感想を残していた。
古い写真やアルバムをふと見返してみたくなる時がある。その時は何気なく撮った写真でも、折に触れて当時の記憶を瞬時に呼び戻してくれる大切な宝物となる。一瞬にしてすべてを失ってしまった被災者にとって、たった1枚でも思い出の写真が戻って来るというのは決して「意味のないこと」ではないだろう。
昔の思い出、その思い出が詰まった写真を大切にするその気持ちは、日本人であろうと中国人であろうと変わらないはずだ。(編集担当:近間由保)(イメージ写真提供:123RF)(イメージ写真提供:(C) yoshiyayo/123RF.COM)
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