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【テヘラン=酒井圭吾】イラク軍が、イスラム過激派組織「イスラム国」に支配される中部ティクリートの奪還作戦を開始してから、9日で1週間がたつ。
現地では「イスラム国」がゲリラ戦で抵抗し、一進一退の攻防が続いている模様だ。一方で、イラク軍の戦闘は、兵員の3分の2を占めるイスラム教シーア派民兵組織やイランの主導で進んでおり、宗派対立の激化を懸念し、米国やアラブ諸国も警戒感をあらわにしている。
イラク軍に加わるシーア派民兵組織「イラク・ヒズボラ旅団」は8日、ティクリート南方の要衝ダウルの奪還を発表した。イラク治安当局筋などによると、イラク軍は作戦を開始した2日以降、ダウルを含めて計4地区を奪還した。「イスラム国」の補給路を断ちながら、ティクリート中心部を攻略する構えだ。
これに対し、「イスラム国」はビルに狙撃手を配置。道路に簡易爆弾を仕掛け、トラックの自爆攻撃で反撃。住民の逃亡を禁じて「人間の盾」にするなど徹底抗戦の構えだ。イランのファルス通信によると、「イスラム国」はシリアから戦闘員7000人をイラク各地に移動させているという。
米国はティクリートの戦闘をイラク北部モスルを奪還する上で「重要な戦略」(米軍・デンプシー統合参謀本部議長)と位置付ける。しかし、今回のティクリート攻略では、米国など有志連合は空爆を行っていない。軍事作戦を支えるのはシーア派大国イランで、現地での作戦立案も助言している。