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芸能人は歯が命――。そんなCMのフレーズが流行したのも一昔前だが、いまだにその鉄則は生きているようだ。1日に放送されたバラエティー番組『びっくりぃむ特別編~世の中もっと便利にならないの?SP』(テレビ朝日系)に出演したバナナマンの日村が、歯の治療に大金をつぎ込んだことを告白し、話題になった。
同番組に出演した日村は、歯の治療の特集コーナーの際、虫歯で歯がなくなったり、抜けたりしたため、上顎側の歯は全て、下顎側は奥歯をインプラントにしたという。なんと費用は総額500万円だったと告白した。
しかし、日村が受けたインプラント治療について、実はかなり危険なものだという説があるという。歯科医のT氏に話を聞いた。
「本来、インプラントというのは、人体に埋め込む医療器具の総称でして、歯の治療に限った言葉ではないんですよね。歯のインプラント治療に関して申し上げますと、金属の一種であるチタンが人間の骨と結合する性質を利用して、顎の骨にチタン製の土台を埋め込み、その上に人工の歯を装着する、というようなものが現在の主流です。ただ、これは世界的な認知度が上がったのは1980年代になってからの比較的新しい治療法なんですね。無論、それ以前に行われていたインプラント治療に比べればかなり画期的なものであるのは確かなのですが、それなりに欠点はあるんですよ」
T氏は、まず天然の歯とインプラントの構造の違いから、その欠点を挙げる。
■歯が受けた衝撃がじかに顎に伝わる
「本来、天然の歯の歯根部分というのは、歯肉、セメント質、歯根膜、歯槽骨という4つの組織で支えられています。このうち、歯根膜というものは、歯が受けた衝撃を吸収するショックアブソーバー(振動を減衰する装置)のような役割を果たしているんです。インプラントをした場合、この歯根膜に当たる衝撃を吸収するものがないのが問題で、歯が受けた衝撃が結合したチタンの土台を通して、ダイレクトに顎の骨に伝わってしまいます。無論、咀嚼などの縦方向への衝撃にはある程度強いのですが、横方向から加わる衝撃にはかなり弱い。例えば前歯にインプラントをしている状態で、転んで顔を打ったとしましょう。普通であれば歯が折れる程度の衝撃であっても、その衝撃がじかに顎の骨に伝わり、顎の骨が割れてしまう、というようなことも考えられるんです。特に、お年を召した方であれば、骨が弱くなっているため、その危険性が高まりますね」(T氏)
■長期間使用の臨床データが少ない
「また、比較的新しい治療法であることを説明しましたが、10年程度のデータは多く集まっているものの、20年間、あるいはそれ以上、長きにわたってインプラントを使用し続けた患者さんのデータは少ないのが現状です。…