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日本が建造した最後の戦艦「武蔵」の残骸がフィリピン・シブヤン海の海底で発見されたことを受け、調査チームのポール・アレンさんは、海底に沈む武蔵の様子をYouTubeで配信すると発表しました。アレンさんは8年以上前から探索を続け、3月2日(現地時間)に同戦艦を発見。配信は3月13日(金)午前10時から始まります。
「海底の戦艦「武蔵」をネット配信 」の写真・リンク付きの記事
▽ Musashi Japanese Translation Press Release – Paul Allen
▽ Musashi (武蔵) Expedition – YouTube (配信ページ)
戦艦「武蔵」は、1942年に竣工された海軍史上最大の戦艦です。総トン数は73,000t。船体には厚さ約46cmもの装甲鋼板が使われ、45口径の主砲を9門も備えていました。戦艦「大和」の姉妹艦としても知られています。フィリピン沖海戦などの戦いに出撃し、レイテ沖海戦中の1944年10月24日に、攻撃を受けて沈没。これまで数多くの証言があったにもかかわらず、その沈没場所は判明していませんでした。
アレンさんが率いる調査チームは、最新技術と歴史的資料を活用し、探索場所の特定を試みてきたとのこと。地形を特定するために海底の面積高度比および水深測量調査を行い、そのデータをもとに、シブヤン海の中で探索対象の絞り込みに成功。2015年2月には、自立型無人海底探査機で最終探索を実施しました。事前の調査で探索海域を絞り込んでいたため、3回目の潜水で武蔵を探知できたそうです。
▽ Musashi Anchor Japanese Narration – YouTube
遠隔操作無人探査機で撮影した映像はYouTubeで公開。右舷にのみ残された15tのいかりなどを確認できます。船体の各部を捉えた写真は、アレンさんのサイトやTwitter(@PaulGAllen)に掲載されています。
▽ Musashi Expedition – Paul Allen
マイクロソフトの共同創業者であるアレンさんは、父親が米軍に従軍していたこともあり、子供のころから第二次世界大戦の歴史に興味を持っていたそうです。武蔵は技術的にも素晴らしく、エンジニアとしてこの戦艦が建造された技術と努力に深い敬意を払ってきたとしながら「海軍史上、重要な戦艦を探し当てることができ、光栄に思います」とコメント。武蔵の今後については、船体が戦没者の慰霊の場として適切に扱われるべきであると認識しつつ、日本政府とフィリピン政府と共に、両国の伝統に従って敬意を持って対応・協力していくと説明しています。