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中国政府・環境保護部の陳吉寧部長は7日、中国の環境汚染レベルについて「すでに史上最悪とされるドイツや日本を2-3倍上回る汚染物排出強度」とコメントした。人民網が7日報じた。
これは、同部長が7日に全国人民代表大会の記者会見で国内外の記者に向けて発言したもの。中国における環境汚染の深刻さについて中国メディアの質問を受けた同部長は、COD・二酸化硫黄・窒素酸化物・アンモニア態窒素の主要汚染物質排出について、第12次5カ年計画における削減目標の前倒し達成、あるいは計画通りの達成が見込まれると説明。一方で、汚染物質の排出自体は依然として高いレベルにあり、環境の許容量の限界が迫っている、あるいは一部の地域、時間帯において許容量を大きく超えている状況であるとした。
また、同国の厳しい環境状況が、スモッグ・水質の富栄養化・地下水汚染・都市排水といった劣悪な環境レベル、生態環境の著しい損失、産業構造の非合理性の3点に表れており、「全面的な小康社会実現に向けてのネックになっている」との見解を示した。
同部長はさらに、経済成長とともに汚染物質の排出が増え、発展が一段落すると排出が減少傾向に転換するという「環境クズネッツ曲線」について解説。世界各国が発展過程において環境問題に直面するとした一方で「われわれのピーク値は相対的に高い」と説明した。「人口密度や工業化による単位面積当たりの汚染物質排出量では、われわれはすでに過去最悪だったドイツ、日本を2-3倍上回っている」語った。
そして「われわれは人類史上いまだかつてないレベルの、発展と環境間における矛盾に直面している。環境問題は国民生活や民族の未来に関わる長期的な問題。その解決を急ぎ過ぎてはいけないが、おざなりにするのはもっといけない」と強調した。
(編集翻訳 城山俊樹)