社会そのほか速
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長期間会っていない親族がいたら、要注意だ。
東京・狛江市内で26年前に見つかった遺体が、無関係の家族のもとに引き渡されていた。
「1989年12月、多摩川の河川敷にある公園で中年男性の変死体が発見されました。同時期に捜索願が出された当時40代の男性と特徴が似ていたため、火葬の後、家族に遺骨が引き渡された。しかし、この男性は生存していて、昨年、生活保護を受給しようとした際、自分の死亡届が出されていることを知ったのです」(捜査事情通)
小説の世界のような話だが、驚くことに同様の事件は少なくない。昨年11月には、埼玉県警が「変死体として扱った70代男性の遺体を遺族に返す際、所沢署が誤って50代の男性の遺体を引き渡した」と公表。幸い、葬儀前に気づいた。10年にも栃木県那須塩原署が、独居で変死体として発見された65歳と44歳の男性を間違った遺族に引き渡して騒ぎになった。
「遺体の取り扱いの少ない警察署では、識別用の名札がついていない場合がある。名札があっても、埼玉県のケースでは巡査部長らが、『50歳代の男性がストレッチャーに乗っていたので引き渡す準備がしてあると思った』と話しており、確認せず、“思い込み”で引き渡してしまったのです」(前出の事情通)
一方、「変死体」の増加も問題を大きくしている。13年の死体の取り扱い件数は、16万9047体で、事件か事故か、死因が特定できない「変死体」が2万339体。氏名や本籍がわからない「行旅死亡人」が増えている。
「関係者に取材すると、監察医の負担が大きく、事件性の高いものから優先的に司法解剖される。『行旅死亡人』は身元がわからなかったり、引き取り手が出てこなかったり、事件性はないだろうと早々に火葬してしまうケースがあると聞きます。『おい、小池!』の逃走犯は、別人になりすまして潜伏していたので、火葬寸前まで“小池容疑者”だと気づかれなかったというのは有名ですね」(犯罪ジャーナリストの丸山佑介氏)
警察だけでなく、葬儀関係者が「遺体取り違え」をするケースもある。昨年12月、埼玉県所沢市の葬祭場で、高齢の男性遺体が女性の遺体と取り違えられ、火葬まで行われた。
「めったにありませんが、遺体の迎え、告別式、火葬と担当者がコロコロ変わる葬儀社は、引き継ぎミスのリスクがある。契約前に『1人担当制』か確認したほうがいいでしょう」(葬儀相談員の市川愛氏)
ありえない事件、ではないようだ。