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最終ラウンドとプレーオフの18番で長いバーディパットを沈めて勝利を手にした李知姫 ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ(2015)(最終日) 写真・鈴木祥
ヨコハマタイヤゴルフトーナメント PRGRレディスカップ(3月13日~15日、高知県・土佐CC、6217ヤード、パー72)
若手には負けられない! 36歳の李知姫が、鈴木愛との3ホールに及ぶプレーオフを制して3年ぶりのツアー通算18勝目を手にした。
単独首位でスタートした李。前を行く菊地絵理香、北田瑠衣、鈴木らがスコアを伸ばす中、前半からスコアを伸ばすことができなかった。11番までに3バーディ、3ボギーで12番からはずっとパーを重ねて通算8アンダーで迎えた18番。プレーオフに持ち込むためには20メートルのバーディパットを沈めるしかなかったが、これを見事に決めて、百戦錬磨の力を見せた。プレーオフ3ホール目も9メートルのバーディパットを沈めて、激戦に決着をつけた。
「3年ぶりですね、本当にうれしいです。やっと、やっと、という感じです。ホッとしています。オフの練習がよかったと思います。去年は調子もよくなくて、優勝争いしても届かなかったりしました。今できることをちゃんとやれば優勝できると思ってやってきました」
2008年には賞金ランキング2位に入り、その後も勝利を積み重ねたが、台頭する若手に先を越された。同郷のアン ソンジュや全美貞が先に賞金女王にもなった。
「私はパッティングがうまくないから、賞金女王は難しいと思っていました。実力が足りないと感じていました。ショットは自信がありますが、パッティングは練習してもそんなにうまくなるわけではないと思っていました」
そうはいっても今週は大事な場面でパッティングを入れまくった。オフの間に取り組んだ、ある練習が実を結んだ。
「本当のグリーンでパットの練習をすると、どうしてもカップに意識がいってしまってストロークがうまくいきません。だから、部屋のカーペットにペットボトルを置いて、3、4メートルの練習を週に5、6回はしていました」
実績あるベテランでも基本に返って、工夫を重ねながらさらに高みを目指せば、まだまだ成長ができるということだ。そして、ベテランとしての思いを吐露した。
「韓国、日本も若い子が増えていますが、(表)純子さんとか(大山)志保ちゃんとかと『30代以上のみんなでもっと頑張ろう』と言っています。もっと長くゴルフをしようと。去年で辛炫周が引退して、他にも30代の選手が引退しているので、さびしいんです。だからみんなで頑張ろうと言っています! 純子さんが開催している『おばば会』というのにも呼ばれています(笑)」
昨年、30代以上で優勝したのは大山ただ一人(2勝)。韓国選手を引っ張ってきた李もまだまだまだ健在だ。
「08年の悔しさがあったから、まだ長くできています。まだまだ戦える、優勝できるという気持ちが出てきました。もちろん賞金女王も狙っていきます」
上位に入った不動裕理や北田、全とともに、今季は30代がツアーを引っ張っていく年になるかもしれない。
文・高桑均
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