社会そのほか速
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◇ナ・リーグ マーリンズ8―0ナショナルズ(2015年4月25日 マイアミ)
マーリンズのイチローは25日(日本時間26日)、マイアミで行われたナショナルズ戦に「7番・左翼」で5試合連続で先発出場し、8回に得点を記録。日米通算1968得点(日本658、メジャー1310)となり、ソフトバンクの王会長が持つ日本プロ野球記録を更新した。
【写真】8回、右前打で出塁後、エチャバリアの3ランで生還するマーリンズのイチロー
2回の第1打席はニゴロ併殺、4回は左安打で出塁もホームは踏めず、6回には二ゴロのイチローだったが、4―0で迎えた8回、スタントンがソロ本塁打を放ち5―0となり、なおも2死一塁で右前打を放ち出塁。続くエチャバリアが2号3ランを放ちホームを踏んだ。この日は4打数2安打1得点で、打率は・286となった。
9回の守備につく時には大型スクリーンに“新記録”達成を祝福する表示が出、右翼の主砲スタントンが帽子をかざして敬意を示すとイチローも地元観客席に脱帽して返礼する、大きな拍手が巻き起こっていた。
試合も8―0の快勝で今季最長の4連勝で、ナ・リーグ東地区でナショナルズと並び3位に浮上した。腰の張りを訴えていた正左翼手のイエリチがDL入りしたため、先発出場が続くが、今季イチローが先発した試合は9試合で6勝目。明らかにチームの原動力となっている。
大リーグ記録はアスレチックスなどで活躍し、米国野球殿堂入りしているリッキー・ヘンダーソンの2295得点。
試合後、イチローは通訳を通じ「チームメートがあれだけ(記録を)知っていてくれて、おめでとうと言ってくれて…。人の気持ちの温かさみたいなものが何よりうれしい」と語り、「王さんがプレーをしていた時は1シーズン130試合だったのだから公平ではないと思う(メジャーは162試合)。それで、868本塁打を打っているんだから…。王さんの記録は自分より偉大だと思う」と敬意を表していた。
表の成績を見ていただきたいが、里崎氏の言う、防御率、3.50以上にあてはまるのは、久保、大瀬良、岩田、西の4人。
21日の横浜DeNA対阪神戦では、開幕投手を務めた久保と岩田が直接対決。久保は、立ち上がりの制球難を解消できずに初回に2失点。中畑監督が「エースが嫌な空気を作ってはいけない!」と激怒するほど、ふがいない内容だったが、一方、先取点をもらった阪神の岩田の方は変化球が切れて7回一死までパーフェクト。そのまま今季初勝利に結びつけるのかと思われたが、突如、3連打を浴びるなど崩れた。
「力んでしまった」とは、岩田の試合後コメント。ベテランといえど、未勝利の投手が勝利を意識したゆえの心理的変化がもたらしたミスだったのか。
里崎氏は「中継ぎ陣の出来も影響します。阪神、広島、横浜DeNA、楽天については、中継ぎがふるわないから、先発に勝ちをつけられない。もしくは、限界を超えて先発を引っ張りすぎて打たれるという事態にも陥っています。中継ぎ陣の信用が低いチームの陥る典型的な例です。ここで先発を酷使しすぎると、故障もしくは終盤に疲労度が増してパフォーマンス能力が下がる危険性もあります」という。また「大瀬良や西のように活躍した翌年のシーズンは、相手も研究をしてくるし、2年目は、よほど用心してかからないと落とし穴が待っています」と警鐘を鳴らす。
「援護がなくとも点を与えなければ負けない」と言う投手や指導者も少なくないが、「点をやらないのに勝てない」という試合も現実にはある。楽天の塩見は、7日のソフトバンク戦で、大隣憲司(30)と投げ合って9回を無失点に抑えながら勝てなかった。防御率も、2.77と悪くない。ここまで4試合の先発でクオリティスタートを守れなかったのは1試合だけ。彼の好投で、チームはひとつ勝ちを拾っている。塩見が投げた4試合のチームの平均得点は、0.8点。ソフトバンク戦に象徴されるように援護がないのである。
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横浜高(神奈川県)は、現役プロ野球選手を最も輩出している。そして今季、横浜高出身の選手たちの活躍が目立っている印象だ。
今季からDeNAのキャプテンに就任した筒香嘉智は、本塁打(6本)、打点(23打点)はリーグトップの成績。19日のヤクルト戦から24日の中日戦にかけて4試合連続打点をマーク。その間、3本塁打11打点と大暴れ。24日の中日戦では、先発・八木智哉からプロ入り初の満塁本塁打を放った。昨季、覚醒した主砲は、DeNAの『4番』として、今季さらに打撃の凄みが増している。
筒香の3学年先輩の福田永将(中日)は、高卒9年目の今季ブレイクしそうだ。オープン戦で4本塁打13打点の活躍も、ポジションが一塁に限られていたため、出場機会が代打に限定されていた。しかし、森野将彦が3月29日の阪神戦で右手薬指の末節骨骨折。森野の骨折で出場機会が増えた福田は、ここまでチーム最多の4本塁打16打点の成績。すでに本塁打、打点ともにキャリアハイの成績を残す福田の今後の活躍に目が離せない。
投手では、今季開幕投手を務めた涌井秀章(ロッテ)が復活の兆しを見せている。近年は不振が続いていたが、昨年9月に3勝1敗、防御率2.29の成績を残した。昨季終盤からの好調が続いている涌井は、2勝3敗と負け越しているものの、5試合中4試合でQS(6回3自責点以内)を記録。4日の楽天戦では、西武時代の13年4月11日以来となる完投勝利を挙げた。今季はエースとして、故障さえなければチームを引っ張っていきそうだ。
その他にも高卒4年目の近藤健介(日本ハム)が、故障で二軍調整中の大野奨太から正捕手を奪いそうな活躍ぶり。後輩の筒香にキャプテンを譲る形となった石川雄洋(DeNA)も打率.343でリーグ1位。今季は横浜高出身の選手たちが熱い。
◆横浜高校出身で活躍が目立っている選手
<投手>
涌井秀章(ロッテ)
今季成績:5試 2勝3敗 防2.88
成瀬善久(ヤクルト)
今季成績:3試 1勝2敗 防3.00
<野手>
近藤健介(日本ハム)
今季成績:22試 率.288 本0 点4
石川雄洋
今季成績:24試 率.343 本0 点7
筒香嘉智(DeNA)
今季成績:25試 率.306 本6 点23
福田永将(中日)
今季成績:24試 率.297 本4 点16
※記録は4月26日終了時点のもの
ブンデスリーガ第30節が25日に行われ、日本代表MF香川真司が所属するドルトムントと、同代表のMF長谷部誠とMF乾貴士の所属するフランクフルトが対戦。同試合で先発出場した香川が今シーズンのリーグ戦で4点目となるゴールを決めた。
ドルトムントが1点リードで迎えた32分、ピエール・エメリク・オーバメヤンが右サイドから折り返しを入れる。エリア内中央に走りこんでいた香川が、そのボールにフリーで合わせて、ゴールネットを揺らした。
香川は前節のパーダーボルン戦でも1ゴールを決めており、2試合連続のゴールで、今シーズン4点目となった。
◇J1第1S第7節 川崎F-甲府(2015年4月25日 等々力)
川崎FのFW大久保嘉人(32)が25日の甲府戦で2戦連発となるゴールを決め、J1通算得点でFW三浦知良(48=横浜FC)が持つ歴代4位の139得点に並んだ。
【写真】07年に対決するカズ(左)と大久保
前半38分、ゴール前で細かくつなぎMF中村憲剛(34)から受けたパスを冷静にゴール左隅へ流し込みネットを揺らした。スタンドにある大久保のゴール数をカウントする「YOSHI METER」はすぐさま「138」から「139」へと更新された。
カズに並ぶ139点目はチームメートと控えめに喜んだが、140点目でカズダンスを披露することを予告している。J1通算得点の1位は157点の中山雅史。以下、149点のマルキーニョス(神戸)、146点の佐藤寿人(広島)と続き、大久保は4位につけた。