社会そのほか速
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午前8時頃にスタートする若手野手の早出練習。10分ほどストレッチなどで体をほぐし、マシン相手のバントを始める。約30分間で150~200球。藤村は、その大半を三塁線に転がす。「走者一、二塁の想定。きっちり三塁手に捕らせなければ走者が刺されてしまう」と説明した。
盗塁王に輝いた2011年はチーム最多30犠打を記録したが、その後は出番が減り、14年は29打席で犠打はゼロ。「実戦での感覚が薄れている」との危機感も、特訓へ駆り立てる。
レギュラーを狙う二塁は昨季、片岡や井端が守り、「2人とも技術が高く、常に落ち着いている。経験の差は補えない」。自身は昨季、打率1割8分5厘。「信頼されないのは当然」と受け止める。早出練習の終盤、小林や大田らがバスター練習に移っても、「僕にバスターのサインが出る確率は低い。1球でも多くバントに充てたい」と、構えを崩さない。
藤村の取り組みを、川相ヘッドコーチは「自分から目的意識を持つのは大事なこと」と歓迎する。「代打や代走でも、守備固めでも、ベンチに必要とされる存在になりたい」と藤村。プロで生き残る道を定めたかのような覚悟が、バントを構える目からうかがえる。(青柳庸介)