日本相撲協会の北の湖理事長（元横綱）は28日、横綱白鵬が初場所後に勝負判定への不満から審判部を批判した件で、師匠の宮城野親方（元幕内竹葉山）を27日に口頭で注意したと明言した。同日朝に親方から電話で謝罪を受け「（白鵬の）言動は師匠に監督責任がある。横綱だからそれにふさわしい態度を取らないといけない」と苦言を呈した。

　　宮城野親方は27日に東京都内の白鵬の自宅で約１時間話し合い、横綱が反省していた様子を明らかにした。同親方によると、北の湖理事長は「肌の色は関係ない」という白鵬の発言を問題視。「そんなことを言うこと自体がおかしい。そういうことで（勝負判定を）決めていない」と叱責されたという。

　　伊勢ケ浜審判部長（元横綱旭富士）からは、横綱が初場所千秋楽で「これより三役」の前の入場に遅れ、他の取組中に土俵下の控えに入ったことについても、本人を指導するよう伝えられた。

　　白鵬は28日に東京都墨田区の宮城野部屋に姿を見せたが、報道陣の問い掛けに無言を貫いた。〔共同〕