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◇GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン2―6欧州代表(2015年3月11日 東京D)
【写真】選手交代を告げる小久保監督
侍ジャパンが格下に負けた。11日、欧州代表と強化試合第2戦を行ったが、2―6で完敗。対戦成績を1勝1敗で終えた。序盤で主導権を握られると、打線も空回り。「3・11」という特別な日に勝利を届けることができず、小久保裕紀監督(43)は悔しさをあらわにした。11月に行われる新設の国際大会「プレミア12」に向け、課題も浮き彫りとなった。
強化試合とはいえ、小久保監督は常々「侍のトップチームは勝つことが求められる」と話してきた。3月11日。絶対に勝つ必要があった。
「今日は野球界のみならず、日本にとって特別な日。負けたことは悔しい思いでいっぱいです」
投打で課題がはっきりした。チーム初得点は6回。5回まで3安打と沈黙した。球筋が分からない相手への対応力の欠如は目立った。「動く球に対応するには、長く球を見ないといけない。チーム方針として、中堅から右方向に打つことも頭に入れる」と指揮官。若手の経験を積ませる狙いで、打撃の指示はしてこなかったが「点でいくよりも線で戦うこと」と決意を込めて話した。
投手陣は2試合で、先頭打者の出塁を6イニングで許して4度失点した。国際大会では重要な先制点を2試合連続で許し、主導権を握られた。開幕投手を務める大谷(日本ハム)や前田健(広島)らの招集はなかったが、投手陣全体の精神的なタフさも問われる。
3回2死一、二塁の守備では、二塁走者が大きくリードをとったが、ピックオフプレーを入れなかった。9日に全体練習を行っただけで、サインプレーの確認はできなかったが、小久保監督は「チームとして短期間で機能させないといけない」と反省した。主将の嶋は「秋の日米野球で勝ち越し、正直隙があった。世界で戦うことは簡単ではない」と言った。世界ランキング上位12カ国が覇権を競う11月の「プレミア12」に向け、チームの質も高める必要もある。
試合前のミーティングで小久保監督は「グラウンドへ大きな声援をいただいた方々に届くようエールを送ろう。何が何でも勝とう」と話したが、思いは果たせなかった。秋に吉報を届ける。それは17年のWBCへとつながっていく。